ネットワン、NTTドコモの5G技術検証施設に顔認証デモシステムを提供

　ネットワンシステムズ株式会社（以下、ネットワン）は4日、株式会社NTTドコモの常設5G技術検証環境「ドコモ5GオープンラボYotsuya」に、顔認証デモシステムを提供したと発表した。

　ドコモ5GオープンラボYotsuyaは、5Gの利用シーン創出に向けた「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」に参画している企業・団体が、5Gの基地局などを無償で利用できる常設の技術検証環境。5Gを活用したデモシステムも体感可能となっている。

　今回、ネットワンが同ラボに提供した顔認証デモシステムは、5Gネットワーク、カメラを内蔵したスマートフォンやタブレット、顔認証ソフトウェアを組み合わせたもの。顔認証ソフトウェアとしては、ネットワンが取り扱っている米RealNetworksの「SAFR」を採用しており、高速・大容量・低遅延な5Gの特性を生かして、場所を選ばずにモバイル端末による顔認証を活用可能にしているという。

　なお具体的な利用シーンとしては、訪日外国人への利便性向上サービスも想定しているとのことで、多国籍の人々において、横顔・逆光・暗がりでも認証精度が高いことから、ホテル客室でのキーレス開錠や店舗でのVIP顧客の来店把握など、さまざまな用途に適用可能とした。

　また将来的には、4K・8K・360度カメラで撮影した高画質・大容量映像を活用するなど、5Gと顔認証の組み合わせが最大限に生かされる利用シーンの創出に向け、NTTドコモとネットワンとで検討するとしている。