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ネットワンパートナーズ、RealNetworksの顔認証ソフト「SAFR」を販売開始

 ネットワンパートナーズ株式会社は6日、米RealNetworksと販売代理店契約を締結し、AI/深層学習を採用した顔認証ソフトウェア「SAFR」の販売を開始した。

 SAFRは、RealNetworksが開発した顔認証ソフトウェアで、認証精度に加えてオープン性も高く、IPカメラやサーバーなどのICT基盤を自由に組み合わせられ、他のアプリケーションとの連携も容易という特徴を持つ。これにより、顔認証の利用シーンおよび規模に応じて、最適なシステム構成が可能になるとしている。

 顔認証の精度については、マサチューセッツ大学の公開顔画像データセット「LFW」を用いた性能評価において認証精度99.8%を達成。また、2018年6月に米国国立標準技術研究所(NIST)にて実施された「Face Recognition Vender Test (FRVT) 1:1」のFaces in the Wildテスト(実環境下における顔画像データセットを用いたテスト)においては、参加米国企業内で最も正確なアルゴリズムを有すると評価された。

 この高精度な顔認識機能は、IDカードの代わりに顔認証を用いてドアの自動開閉を行うなど、多岐にわたるシーンで活用でき、ホテルや店舗の様な商業施設向けには、笑顔やARタグと組み合わせた多要素認証による入退出管理なども提供できると説明。性別/年齢/感情を推定する機能も持ち、購買層情報の収集や属性に合わせたリアルタイムプロモーションなどのマーケティングにも活用できるとしている。

 また、SAFRはマルチベンダー製品に対応し、さまざまなカメラやICT基盤を自由に選択可能。クライアントOSもWindows/macOS/iOS/Linuxに対応し、小規模から大規模まで幅広いシステムで活用でき、さらにSDK/APIを利用することで、連携アプリケーションを簡単に開発できる。

 プライバシーへの配慮については、SAFRはすべての顔情報を暗号化して保護し、顔情報を保管するデータベースはクラウド型とオンプレミス型から選択可能。オンプレミス型を採用すると、組織外に顔情報を保管しないため、より強固なセキュリティを保てるとしている。

 ネットワンパートナーズでは、SAFRとICT基盤をマルチベンダーで組み合わせて、パートナー企業に提供。さらに、ネットワンパートナーズのパートナー企業が開発する、業種/用途に特化したアプリケーションと連携させることで、高精度な顔認証にさらなる価値を付加するとしている。