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エクイニクス、シドニーにオーストラリア最大規模となる「SY5」データセンターを建設

 米Equinix(以下、エクイニクス)は2月25日、オーストラリアのシドニーにInternational Business Exchange(IBX)データセンター「SY5」を建設すると発表した。

 SY5は、シドニー南部でビジネス中心部から約4km離れたアレクサンドリアに建設。第1フェーズで1億6000万ドル(約177億円)の投資を受け、2019年第3四半期にオープンを予定する。初期キャパシティとしては、1825ラックを提供。完成時には総面積2万5000㎡以上のコロケーションスペース、9225ラックを提供し、オーストラリア最大のIBXデータセンターとなる。

「SY5」完成イメージ

 SY5を加えたオーストラリア国内のIBXデータセンター数は、シドニー、メルボルン、パース、キャンベラ、アデレード、ブリスベンの合計16拠点となり、うち8拠点がシドニーに位置する。

 SY5はシドニーの既存IBXデータセンター(SY1、SY2、SY3、SY4)との間で、直接ファイバー接続によるクロスコネクトを提供。SY5はSY4に隣接し、建物間をセキュアにブリッジ接続することにより、拡張された物理キャンパスを実現する。また、SY5とシルバーウォーターに位置する既存のSY6はEquinix Metro Connectで接続され、シドニー商業圏内で事業継続性を確保するのに必要な地理的多様性、冗長性を実現する。

 また、ネットワークサービスプロバイダー(NSP)155社以上、クラウドおよびITサービスプロバイダー265社、金融サービス企業75社以上、コンテンツおよびデジタルメディア企業55社以上などへのアクセスを提供。さらに、Equinix Cloud Exchange Fabric(ECX Fabric)を含む多様な接続オプションを提供し、世界のサービスプロバイダー130社以上、1400社を超える参加企業とオンデマンドでセキュアな接続が可能になり、オーストラリア国内265社以上のクラウドサービスプロバイダー(Alibaba、Amazon AWS、Google Cloud、Microsoft Azure、SAP Cloud、Oracle、SoftLayer、その他地域事業者)につながる最大規模のクラウドへのアクセスポイントを提供するとしている。

 シドニーのIBXデータセンターにより、企業はオーストラリア大陸における2大ピアリングポイントに直接アクセスできるようになり、さらに太平洋を横断する「Southern Cross Cable Head」の通信ケーブル、オーストラリアからグアムにつながる「PIPE Pacific Cable」ネットワーク、オーストラリアをニュージーランド、太平洋諸島、米国大陸と接続するHawaikiの新しい海底ケーブルシステム、オーストラリアとシンガポール間の「Australia Singapore Cable(ASC)」とも直接接続が可能となる。

 エクイニクスでは、シドニー南部は通信キャリア、クラウドサービスプロバイダー(CSP)、海底ケーブルの密度が高く、エクイニクスの重要拠点の一つとなっていると説明。オーストラリアでは、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、IoTアプリケーション、アナリティクスソフトウェアの前年比成長が続き、今年は5Gの導入も予定されており、エクイニクスではオーストラリアにおける事業拡大を継続し、オーストラリアのデジタルエッジへのアクセスを国内のみならず世界の企業に提供し、各社のデジタルトランスフォーメーションを支援するとしている。