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PFU、AIを活用した業務用OCRソフト「DynaEye 10」を発売

 株式会社PFUは20日、業務用OCRソフトウェア「DynaEye EX」を機能強化し、AIを活用した新製品「DynaEye 10」の販売を開始した。

 DynaEye 10では、提供してきた定型帳票、日本語手書きOCRに加え、準定型帳票のOCRに対応。記載されている情報が同じでも、発行元によりレイアウトが異なる取引書類の情報を、明細行も含めて抽出する。さらに、PFUの最新の画像処理技術により、取引書類に使われる印影・網掛け・地紋の除去、白抜き文字の反転を行い、認識精度の向上を図る。

 また、現場のユーザーが簡単に使えるデータエントリー製品「DynaEye 10 帳票OCR Entry」を新たに提供。経理・購買・営業部門向けに「請求書、納品書、注文書」の3種のOCR定義のテンプレートを提供し、簡単かつスピーディに業務を始められる。OCR対象帳票を増やす場合にも、読み取りたい情報の指定を簡単にできる定義ツールを用意している。

 DynaEye 10 帳票OCR Entryでは、OCR後の正誤確認を行うための確認修正画面を提供。確認の進捗状況や注意が必要な項目などの情報が一目で分かる、視線の移動量が少ない画面となっており、認識結果によるデータ整合性などのチェックにより、利用者の作業負荷を軽減する。読み取り位置を誤った場合にも、読み取り位置を指定することで、AIにより帳票レイアウトおよび読み取り位置を学習し、2回目以降は学習結果を用いることで認識精度が向上する。

 さらに、Windowsサーバーに対応したライブラリ製品「DynaEye 10 帳票OCRサーバランタイム」も新たに提供。クライアントごとにOCRをしていた業務から、サーバーによるセンター集約を行うことでコスト削減を図れる。ライブラリ形式での提供のため、既存のシステムやアプリケーションへの組み込みも行える。

 製品の価格は要問い合わせ。PFUでは、DynaEye 10として今後3年間で50億円の販売を目指す。