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DataRobotで用いる教師データを迅速に準備、アシストが機械学習の前段階を支援するソリューションを提供

 株式会社アシストは13日、DataRobot Japan(以下、DataRobot)とテクノロジー・パートナーシップを締結したと発表した。これに伴いアシストでは、データプレパレーションツール「Paxata(パクサタ)」を用いて、DataRobotの機械学習自動化プラットフォーム「DataRobot」で学習するための教師データをすばやく準備できるソリューションを、同日より提供開始する。

 DataRobotは、誰でも簡単に高精度な予測モデルを生成できる機械学習自動化プラットフォーム。教師データを投入すると、数千ものアルゴリズムから最適なものが自動的に選択され、短時間のうちに予測モデルが構築されるため、ユーザーは高度な数学や統計学を意識することなく、自社のデータをもとに将来の予測を立て事業に生かせるという。

 しかし、機械学習の取り組みが進めば進むほど、データの結合や名寄せ、クレンジング、変換、欠損値の補正など、教師データの準備に多くの時間を要しており、ある大手製造業では、「DataRobotにデータを入れるとわずか10分で予測モデルが作成されるのに、投入するデータの準備に80時間もかかっている」というケースが見受けられたとのこと。

 そこでアシストでは、エンタープライズ向けに開発されたデータプレパレーションツールのPaxataを用いて、こうした課題を解決するソリューションを提供する。

 Paxataは、データサイエンティストやIT部門に利用を限定せず、データを必要とするすべての人が、自分で思いどおりにデータを作成できる機能を備えているので、セルフサービス型のデータプレパレーションを支援できる点が特長。

 機械学習では、生成されたモデルの要因や特徴を見ながら、何度もデータを作り直してモデルを洗練させていくが、データプレパレーションにかかる手間や時間を削減できれば、短時間でより多くの予測分析テーマを検証し、より大きなビジネスインパクトにつなげられる。このことから、教師データをPaxataで準備し、DataRobotで予測モデルを作成できるようになると、これまでよりも迅速に仮説や分析テーマを導き出すことが可能になるとしている。