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キユーピーグループのトウ・ソリューションズ、データプレパレーション製品「Paxata」でデータ加工の効率化を実現

 株式会社アシストは21日、キユーピーグループの株式会社トウ・ソリューションズが、アシストの取り扱うデータプレパレーション製品「Paxata(パクサタ)」を採用したと発表した。

 トウ・ソリューションズは、キユーピーグループの情報システムの構築・運用を担当する企業。同グループでは以前からデータウェアハウス(DWH)やBIツールを利用してデータ活用を進めており、分析から導かれた結果や施策を業務改善に役立ててきたが、データを活用しようとすればするほど、Excelを使った事前のデータ加工に追われるようになっていたという。

 Excelでも100万件程度のデータを扱えるようにはなっているものの、実際にはフリーズがひんぱんに発生したり、処理中はほかの作業を行えないなど、簡単には大量データを扱えない。また、データによって種類や形式が異なり、データ加工が複雑化かつ高難易度化しているほか、担当者のスキルに高低があり、業務時間の増大など働き方のボトルネックの要因になっていたという。

 そこでトウ・ソリューションズは、対話形式で自在に加工される手順により、Excelによるデータ加工の多くの課題を解決できると判断し、アシストが取り扱う米Paxataのデータプレパレーション製品「Paxata」の導入を決定。データ加工にかかる作業効率の改善と、セルフサービス化とデータマネジメントを両立できるデータ基盤を整備し、2018年1月よりキユーピーグループ全体で利用を開始している。

 また採用にあたっては、利用できるユーザー数が無制限で、初期投資を抑えられるサブスクリプションライセンスを提供している点も評価されたとした。

 現在、Paxataは営業や品質保証、研究開発、管財、人事、マーケティング、ロジスティクスなど15以上の部門で利用されており、データの種類や加工内容によらず、さまざまな業務で効果を発揮しているとのことだ。

 例えばPOSデータの加工では、Excelのシートが140店舗ごとに分かれており、シートごとに膨大な集計をしていたが、この集計シートをテーブル化してPaxataで実施したところ、集計時間が従来の12時間からわずか15分に短縮され、約98%の工数削減を実現したという。

 また、社内アンケートの報告作成にPaxataのデータ分割やデータ結合の機能を活用し、Excelで60分かかっていた処理がわずか5分に短縮。さらには、膨大な工数が必要なテストデータの作成にも活用され、作業の効率化と高品質なデータ作成を実現したとしている。

 キユーピーグループでは、従来は属人化され、個人のスキルに依存していた、データ準備のノウハウの共有スペースとしてPaxataの活用を進める考え。今後はさらにPaxataの利用業務を拡大し、機械学習やRPAとの連携をはじめ、POSデータのフル活用、社内・社外データの集約、製造ラインのIoTデータ活用といった分野において、グループ全体のデータ活用を推進していく予定だ。