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キヤノンが英アヴィバと協業、イメージング技術によりスマート工場の実現を促進

 キヤノン株式会社は9日、工場における生産現場の自動化(FA:Factory Automation)分野において、英AVEVA Group(以下、アヴィバ)と協業を開始し、キヤノンのイメージング技術によりスマート工場の実現を推進すると発表した。

 キヤノンでは、工場内のさまざまな装置をネットワークに接続し、生産革新を行うスマート工場の実現に向けて、ネットワークカメラや産業用カメラなどのイメージング製品や、画像処理技術などを結集し、生産現場の「見える化」を可能にする「Canon Industrial Imaging Platform」として、生産現場の自動化と生産性向上を促進するためのシステムソリューションの開発を推進している。

 アヴィバとの協業では、PCの画面上に再現したグラフィカルなアニメーションで、製造設備や生産ラインなどの現場の監視制御や実績データの管理・分析機能などを提供する、アヴィバのSCADAシステム「Wonderware InTouch」と、キヤノンのネットワークカメラや産業用カメラ、製造現場向けのソフトウェアなどを連携させることで、生産現場に映像と画像処理を活用した新たな価値を提供する。

 9月上旬より、アヴィバのSCADAとキヤノンのネットワークカメラなどとの連携を通じた、生産管理部門や中央監視室など遠隔からの生産現場の監視が可能となり、その後順次、キヤノンの異常監視・録画ソフトウェア「Monitoring Edition」や、画像処理ソフトウェア「Vision Edition」などのソフトウェアをアヴィバのSCADAと連携させることを可能とする。

 これにより、生産現場の録画映像や、画像処理を通じて判断した生産ラインの稼働状況を、アヴィバのSCADAを通じて効率的に確認することができ、トラブルの未然防止や早期復旧、これまで人が行っていた作業の自動化を実現する。

 さらに将来的には、キヤノンのネットワークカメラの侵入検知や置き去り検知などといったインテリジェント機能を拡張し、カメラでしか検知できない情報を「Canon Industrial Imaging Platform」の製品群を経由してSCADAに認識させることで、生産効率のさらなる向上を目指すとしている。