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キヤノン、産業用協働ロボットと連携する画像処理ソフトウェア「Vision Edition-U」を提供

 キヤノンは27日、生産現場の自動化を支援する画像処理ソフトウェア「Vision Edition-U」を10月上旬に発売すると発表した。

 Vision Edition-Uは、デンマークに本社を置くユニバーサルロボット(以下、UR)の産業用協働ロボット専用の画像処理ソフトウェア。キヤノン製のネットワークカメラなどと組み合わせ、UR製の協働ロボットと連動することにより、ロボットの手元から作業場の周囲まで、用途に応じて撮影・画像処理を行うことで、ロボットの「眼」の役割を担う。

 たとえば、ロボットによる部品のピック&プレイス作業において、画像処理により作業の抜け漏れを発見・防止したり、ロボットで部品を電子はかりに乗せる作業において、デジタルで表示される重量を画像処理で認識し、基準を満たしているか確認を行ったりするなど、協働ロボットの作業に付加価値を与える。

 また、Vision Edition-Uは、URの認定製品プラットフォーム「UNIVERSAL ROBOTS+」の認証を日本企業で初めて取得している。

「Vision Edition-U」がURロボットに提供する機能のイメージ

 キヤノンでは、協働ロボットの特徴は、人との協働作業を前提に設計されており、生産現場の規模や種類に応じて、容易かつ柔軟に活用できる点にあると説明。Vision Editionは、ネットワークカメラが持つ光学ズームやオートフォーカス、パン・チルトなどの機能を用いた柔軟な画像処理設定が可能で、特殊なプログラミングを必要とせず容易に導入でき、URの協働ロボットとVision Edition-Uを組み合わせることで、さまざまな生産現場の自動化に向けたソリューションを提供できるとしている。

 さらに、今後も協働ロボットの「眼」の役割を担う、ネットワークカメラや産業用カメラ、画像処理ソフトウェアのVision Editionを、幅広い協働ロボットに提供することで、生産現場の自動化を促進し、生産性や品質の向上に貢献していくとしている。