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カスペルスキー、小規模オフィス向け「カスペルスキー スモール オフィス セキュリティ」最新版を提供開始

Windowsファイルサーバーのランサムウェア対策などを強化

「カスペルスキー スモール オフィス セキュリティ」Windows PC版のメイン画面

 株式会社カスペルスキーは10月31日、従業員5人~25人規模の小規模オフィスを対象にした法人向け総合セキュリティ製品「カスペルスキー スモール オフィス セキュリティ」最新版(バージョン 6.0)の1年版を、同社のオンラインショップで提供開始した。月額サブスクリプション版は、11月9日からパートナー企業経由で提供する。

 カスペルスキー スモール オフィス セキュリティは、「データの保護」「ビジネスの継続性」「セキュリティ専門担当者の不在」「複雑化するテクノロジー環境へのセキュリティ対策コスト」など、小規模事業者が抱える課題にフォーカスし、業務で使用するWindows PC、MacおよびAndroid端末に加え、重要なデータの共有や保存先となるWindowsファイルサーバー向けの保護機能を提供する。

Windowsファイルサーバー版のメイン画面

 新たにWindowsファイルサーバー用にもシステムウォッチャー機能を搭載することで、ソフトウェアやアプリケーションの悪意のある動きをブロックし、ロールバック機能で元の状態に戻すことを可能にした。これまで提供してきたデータ暗号化とバックアップ機能とともに、ランサムウェア被害やデータ損失、情報漏えいのリスクを低減する。

Windowsファイルサーバー版でのシステムウォッチャー設定画面

 Windows PCの脆弱性対策の強化としては、不要あるいは脆弱なアプリケーションを管理する機能の対象に、ブラウザー拡張機能を追加。また、「意図しないインストール」「ほとんど使用されていない」など、オブジェクトのカテゴリー選択を可能にした。ソフトウェアのアップデートを支援する機能では、自動、毎日、週末ごとなど、アップデートの検索スケジュールを指定できるようになり、これらの機能強化により、脆弱性になりうる古いアプリケーションを減少させることができる。

 Android端末の保護については、マルウェアからの端末保護や危険なウェブサイトへのアクセスを防ぐ機能、迷惑電話・迷惑メールのブロックなどの機能に加え、新たに暗証番号によるアプリロック機能を追加。Android端末を紛失した際にも、遠隔操作により端末のロック、データの消去、追跡および場所の特定が可能となる。

 Macの保護については、マルウェア対策や危険なウェブサイトへのアクセスを防ぐ機能に加え、Windows PC版で搭載されている、ネット決済時に入力するクレジットカード番号や暗証番号などの情報を保護する機能を搭載した。

 管理面では、複数デバイスのセキュリティ設定や管理を一元的に行うためのオンライン管理コンソールが用意されており、別途管理サーバーの設置は不要。最新版では、画面デザインを変更し、操作性を向上させた。

クラウド上の管理コンソール画面

 製品の1年版の価格(新規、税別)は、「Windows PC/Mac 5台+モバイル5台」が1万4800円、「Windows PC/Mac 5台+モバイル 5台+ファイルサーバー1台」が2万8800円、「Windows PC/Mac 10台+モバイル10台+ファイルサーバー1台」が3万9800円。

 月額サブスクリプション版の価格(税別)は、「Windows PC/Mac 1台+モバイル 1台」で月額400円。ファイルサーバーは、購入ライセンスを10で除算し四捨五入した値の台数まで保護できる(例:購入ライセンス数が5~14でファイルサーバー1台を保護)。