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アビーム、AI-OCRとPRAを組み合わせた請求書処理業務の自動化ソリューションを提供

 アビームコンサルティング株式会社(以下、アビーム)は5日、ABBYYジャパン株式会社が提供するAI-OCRソフトウェア「ABBYY FlexiCapture」をもとに独自に開発したOCR読み取り定義とRPAを組み合わせ、請求書処理業務における一連のプロセスを自動化するソリューションの提供を開始した。

 ソリューションは、非定型帳票にも対応可能なABBYY FlexiCaptureをベースに、アビームコンサルティングが培ってきた業務改革の知見をもとに独自に開発したOCR読み取り定義を組み合わせることで、機能を強化。さらにRPAを組み合わせることで、企業ごとの業務要件に合わせたOCRソフトの起動・完了通知メール送信、データの集計や加工、後続システムとのデータ照合・入力といった一連の請求書処理業務を自動化し、業務効率化を支援する。

 日本企業800社の請求書データをもとに、アビームが開発したOCRの読み取り定義をあらかじめ設定することで、OCR導入時に求められてきたレイアウトごとの定義設定を不要とし、読み取り時の作業負荷を軽減。OCRを活用する際にボトルネックになりがちな、レイアウト認識率を一定水準以上に保つことが可能で、アビームによる検証では約90%程度のレイアウトに対応し、文字認識精度は80%以上を確保するという。

 また、誤読があった場合にも、操作画面から簡単に修正可能とすることで、従来のOCR導入における課題を解決。読み取った情報と社内データベース上に保有する顧客データリスト、取引先銀行リストといった情報を照合して文字の読み取り結果を補完する機能を実装し、読み取り精度の向上を実現する。

 ソリューションは、ABBYY FlexiCaptureのライセンス費用およびOCR読み取り定義を活用したOCR設定作業で、約300万円程度から提供する。RPAと組み合わせた場合、提供するソリューション内容や対象規模により異なるが、上記内容に加え、要件定義・開発・テストまでを含めて約500万円から提供(RPAライセンス費用は別途)。初年度で20件の導入を目指すとしている。