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キヤノンITS、汎用データフォーマット変換ソフト「EDI-Master TRAN for ANYs」最新版を発売、Linuxにも対応
2019年1月7日 11:51
キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は7日、EDIと自社システム間でのデータ連携などに利用できる、汎用データフォーマット変換ソフトウェア「EDI-Master TRAN for ANYs」の新バージョンを発売した。
EDI-Master TRAN for ANYsは、EDIにおける取引先とのデータ交換や、自社システム間でのデータ連携に用いることで、システム連携時のインターフェイス改修を最小限に抑えられる、さまざまなフォーマットを相互変換する汎用のフォーマット変換ソフトウェア。フォーマット変換に加え、文字コード変換や四則演算、データ置換、丸めなどの特殊処理を標準搭載し、複数ファイルの同時変換、1ファイルから複数ファイルへの分割にも対応。既存システムから新システムへのデータ移行ツールとしても活用できる。
新バージョンの「EDI-Master TRAN for ANYs Ver4.2」では、これまで未対応だったLinux環境(Red Hat Enterprise Linux)におけるフォーマット変換への対応を実現。 従来からの稼働環境であるWindowsに加え、大手企業でニーズが高いLinux環境に対応することで、UNIXからLinuxへのマイグレーション対応や、堅牢なシステム構築、クラウド環境における稼働など、より幅広いニーズに応える。
キヤノンITSでは、2024年のINSネットデジタル通信モード提供終了に伴って、インターネットEDIへの移行が求められているが、流通業界のEDI標準である「流通BMS」や全銀EDIシステム「ZEDI」はいずれもXMLを採用しており、従来型の社内システムデータとインターネットEDIデータを相互変換するためのシステムが必要となっていると説明。また、大手を中心に基幹システムの稼働環境としてLinux OSを採用する企業が増えており、EDIシステムにもLinux OSへの対応が求められているとしている。
EDI-Master TRAN for ANYs Ver.4.2の価格(税別)は、Linux版が60万円、Windows版が30万円。キヤノンITSでは、「EDI-Masterシリーズ」を中核とするEDIソリューション事業で、2022年までに年間売上高25億円を目指す。