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SUSE、Microsoft Azureに最適化されたEnterprise Linuxカーネルを提供

 独SUSEは20日(ドイツ時間)、米Microsoftとの協業のもと、Microsoft Azure向けにカスタマイズした初のEnterprise Linuxカーネルを提供開始すると発表した。

 Azure向けにカスタムチューニングされたSUSE Linux Enterprise Server 15を利用すると、ネットワークスループットが25%向上し、平均レイテンシが23%削減されるなど、パフォーマンス上のメリットが期待できるとのこと。また、新規および今後リリースされるAzureの機能へ迅速にアクセス可能になる点もメリットとしており、例としてSR-IOV、Write Acceleratorといった機能を挙げている。

 なお、AzureのSUSE Linux Enterprise Server 15のインスタンスは、デフォルトではカスタムチューニングされたカーネルで実行されるが、パッケージマネージャー「Zypper」を使用することで、簡単に標準カーネルに戻せるとした。

 Azure用にチューニングされたカーネルを搭載したSUSE Linux Enterprise Serverは、Azure Marketplaceにおいて、標準価格でサポートを含めて提供されているとのことだ。