ニュース

NGCとTIS、画像・映像などのリッチメディア資産を統合管理する「CLOUDAM」サービス

 株式会社エヌジーシー(以下、NGC)は8日、TIS株式会社と協業し、画像、映像、音声などのリッチメディア資産を統合管理するDigital Asset Managementサービス「CLOUDAM」を提供すると発表した。

 CLOUDAMは、リッチメディアを適切に管理するためのソフトウェア「OpenText Media Management」を、TISのエンタープライズクラウドサービス「TIS ENTERPRISE ONDEMAND Service」やパブリッククラウドサービスなどをベースにした、高信頼・高可用の基盤上で稼働させ、サブスクリプションで提供するもの。

 さまざまな共有ドライブに散在している画像・映像リッチメディアを、キーワードやメタデータに基づいて分類し、どこに何があるのかを把握しやすいようにするほか、アセットごとに詳細なアクセス管理を行える機能を提供。社内外問わず、ユーザーごとの利用権限を制御することで、統制のとれた形でリッチメディアを利用できるようにする。

 また、マーケティングやプレゼンテーションの業務にかかわる関係者間で、Webブラウザ上からアートワークをレビューしたり承認したりできる機能を備えた。Adobe CCなどで作成したカタログデータの校正依頼やその回答を行えるほか、インタラクティブにコメント記入する機能や、校正前後を比較する機能も提供する。

 加えて、ファイルを安全で高速に交換するための独自技術Secure MFTを利用し、機密保護されたコンテンツの安全性を保つとした。このほか、オプションのSEサービス、コンサルティングサービスによって、データ移行から運用教育、またBPM(ビジネスプロセス管理)などとのインテグレーションにも対応するとのこと。

 ラインアップには、パブリッククラウドを基盤とするモデル「Corporate」、プライベートクラウドもしくはオンプレミスを基盤とし、カスタムSLAに対応したモデル「Enterprise」の2種類を用意している。

 価格は、Corporateが月額49万円(税別)から、Enterpriseは個別見積もり。

 両社では適用例として、製造業・流通業におけるMA、CMS、CRMといったマーケティング技術をつなげるプラットフォーム、保険・医療分野における高解像度証拠写真や術野映像の保管・管理ツール、博物館・美術館における、膨大な文献をセキュアにオンライン閲覧できるようにするシステム基盤、といった用途を挙げている。

 NGCとTISでは、2020年度までに100社への導入を目指す。