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対馬市、ドコモのLTEタブレット1320台を導入 子どもの教育に活用

 株式会社NTTドコモは6日、LTEタブレット1320台を対馬市が導入し、子どもの教育に活用していると発表した。

 対馬市では、ICT教育推進の取り組みとして、市内にあるすべての中学校(13校)の全生徒・教員にLTEタブレットを貸与するとともに、すべての小学校(19校)においても、児童が授業で使えるように機材を整備した。

 検討段階では、既存のパソコン教室の拡充なども候補にあがったというが、教室での授業に限定されることから、限られた教科でしか使われていないことを指摘する声があったほか、少ない経費で導入でき、場所に限定されない機動性の良さなどを考慮して、最終的にはLTEタブレットの導入を決定したとのこと。

 特に経費については、通信費用を考え、当初はWi-Fiで生徒全員のタブレットをネットワークにつなぐことを検討していたという。しかし、Wi-Fi導入時はネットワークの再構築などに経費がかさむこと、またLTEの方が初期の経費が少なくランニングコストも低いことが判明。さらに中学生に関しては、持ち帰り学習に活用するうえで、Wi-Fi環境の有無が学習環境の格差にならないように考慮し、LTEタブレットを採用している。

 このほか、LTEタブレットを自宅で使用するにあたっては、有害サイトへのアクセスなどを心配する声があったことから、実証実験を事前に行い、その結果をもとに、適切なアクセス制限や通信可能時間(22時まで)を設定している。

 こうしてLTEタブレットが導入された結果、持ち帰り学習や校外での調べ学習に活用されており、英単語の発音をスピーカー機能で確認したり、カメラ機能を使った学習を行ったりするなど、さまざまな機能により、生徒たちの学習意欲向上につながっているとのことだ。