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ウフルとソフトバンク、IoT事業分野で資本・業務提携

 株式会社ウフルとソフトバンク株式会社は28日、IoT事業分野で資本・業務提携することに合意したと発表した。

 ソフトバンクは、各種センサーデバイスなどからデータを収集して、さまざまな価値につなげるIoTプラットフォームを構築しており、デバイスやネットワーク、データストレージ、アプリケーションなど、IoT環境の構築に必要な要素をワンストップで提供していく。IoT事業分野での実績とノウハウを持つウフルと資本・業務提携することにより、IoT事業の拡大に向けてソリューションの強化や、技術開発の促進を目指す。

 ウフルは、IoT製品やIoTサービスづくりを包括的に支援する、開発・運用サービス「enebular(エネブラー)」の提供を通して、顧客のIoTにおけるデバイスとクラウドが連携するアプリケーションの開発や、さまざまなクラウドサービスとの連携を簡便にし、多数のデバイスが自律的に分散し協調するIoTシステムの最適なオペレーションの実現をサポートする。

 ウフルとソフトバンクでは今回の資本・業務提携により、ウフルのIoTソリューションと、ソフトバンクのIoTプラットフォームおよびネットワークを組み合わせたIoTサービスを提供していく。また、ソフトバンクが4月に商用サービスを開始した、IoTデバイス向けのLTE規格「NB-IoT」に準拠した通信モジュールを共同で開発し、IoT事業の拡大を目指す。

 両社は、5Gの普及が世界的に進む2020年には240兆円を超えるといわれる世界のIoT市場において、特にファシリティマネジメント(工場や建物で使われているインフラ設備の維持管理の総称)、アセットトラッキング(Wi-FiやGPS、RFIDタグなどを組み合わせて、ヒトやモノの位置を追跡管理する方法)、スマートシティといったプロジェクトに注力し、協業を加速していくとしている。