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Box、データの保存先として複数の国を選択できる新機能「Box Zones with Multizones」を開始

 米Boxは1日、オンラインストレージサービス「Box」において、データの保存先を選択できる「Box Zones」の新機能として、企業が各ユーザーのデータ保存先を世界7ゾーンの中から選択できる「Box Zones with Multizones」を開始すると発表した。これにより、企業は世界7ゾーンの中から複数のゾーンを各ユーザーに割り当てることができる。

 Boxでは、ユーザーデータの保存先を世界のさまざまな地域から選択できるBox Zoneを、2016年に提供開始。2018年3月には、日本国内でのデータ保管とバックアップに対応する「Box Zones Japan」をラインアップに追加している。

 新たに提供を開始するBox Zones with Multizonesは、データの保存先として複数のゾーンを選択することができ、法人向けの高いセキュリティレベルとコンプライアンス機能を装備。規制が厳しい業界のグローバル企業においても、コンテンツのセキュアな保存、管理、コラボレーションを実現でき、最も厳しいコンプライアンス要件と規制要件も順守できるとしている。

 Box Zones with Multizonesを活用することで、企業は各ユーザーに1つの保存先を割り当て、組織全体に対してデフォルトのゾーンを指定することで、データレジデンシとコンプライアンス要件に主体的に対処が可能となる。各ユーザーに割り当てるゾーンはいつでも変更でき、ユーザーがアクセス権限を失うことなく、コンテンツは自動的に新しいゾーンに移行される。

 管理者は、企業が使用しているゾーン数にかかわらず、単一の管理コンソールから企業全体のデータの管理が可能。リアルタイムかつセルフサービス型のレポートにより、管理者は個々のユーザーや指定のゾーンに関するレポートを管理コンソールからダウンロードでき、監査も容易になるとしている。

 Box Zones with Multizonesは、日本、米国、カナダ、英国、アイルランド、ドイツ、シンガポール、オーストラリアなど、Boxを利用しているすべての顧客に提供される。