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日立システムズ、出張精算の総合経費管理システム「Traveler'sWAN」新バージョンを提供開始

 株式会社日立システムズは1日、出張の手配から旅費・経費精算までを一つのシステムで管理できる総合経費管理システム「Traveler'sWAN」の新バージョンを提供開始した。

 新バージョンでは、利用者のニーズやユーザビリティ検証の結果を基に、利用者が迷わず効率よく処理できるよう、画面遷移を分かりやすくする変更や、機能はそのままに分かりやすいシンプルな画面への刷新など、画面デザインやメニューを全面的に変更した。

 また、PCやタブレット端末、スマートフォンなど多様なデバイスから利用されることを前提に、アクセスしたデバイスに応じて操作しやすい画面へ自動的にデザインを切り替えるとともに、必須入力項目やエラー表示なども分かりやすく表示するように変更。モバイル機能の拡張により、出張先や移動中などでも申請・承認を効率良く行えるようになり、旅費・経費申請業務の効率化が図れるとしている。

 さらに、業務効率化を支援するオプション機能として、チャットボットを活用した対話型旅費精算機能を6月末にリリースを予定。チャットボットが予定表から未精算の出張予定を自動取得するとともに、前後の予定から直行・直帰の有無を判断。過去の精算履歴や定期券区間の情報、路線検索ツールの情報などを踏まえ、適切な経路と金額で旅費精算のデータを自動作成する。現時点で連携可能な予定表はOffice 365で、今後、他の予定表との連携も実施を予定する。

 申請者は、「はい」「いいえ」などの簡単な選択を行うだけで、旅費精算を行うことができ、チャットボットを活用して旅費精算データの自動入力を行うことで、申請者の入力業務が大幅に軽減され、手入力で精算する場合と比べて、精算にかかる時間を約6割削減できると説明。また、自動化により入力ミスが減少するため、管理部門の内容確認業務が効率化されるほか、自動入力が増えることによって、不正の抑止やコンプライアンスの向上も期待できるとしている。

対話型旅費精算機能の利用イメージ

 価格(税別)は、オンプレミス版、プライベートクラウド版は個別見積もり。SaaS版は初期費用が40万円から、月額費用が1人あたり400円から。オプションの対話型旅費精算機能は、初期費用が15万円から、月額費用が1社あたり1万円から。

 日立システムズでは、働き方改革に取り組む企業に向けて幅広く「Traveler'sWAN」を拡販し、2020年度末までに100社の販売を目指す。