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日立システムズ、総合経費管理システム「Traveler'sWAN」をMicrosoft Azureを活用したSaaS型/プライベートクラウド型のサービスとして提供

 株式会社日立システムズは26日、Microsoft Azureを基盤として活用した総合経費管理システム「Traveler'sWAN」の販売を開始した。

 Traveler'sWANは、日本企業特有の複雑な精算文化や独自の規定・ルールにも柔軟に対応し、国内外出張手配から旅費・経費精算までを管理できる総合経費管理システム。日立システムズでは、マルチクラウドソリューション「Gateway for Business Cloud」を活用し、Microsoft Azure上で稼働するTraveler'sWANを、SaaS型/プライベートクラウド型のクラウドサービスとして、主に従業員数500人以上の企業向けに提供する。

Microsoft Azureを活用した「Traveler'sWAN」の概要図

 サービスでは、クラウドの構築から運用・セキュリティまでがパック化された「おてがるCloudスターターパック」を採用。Microsoft Azureのようなパブリッククラウドを使用しながらも、運用・監視ノウハウが蓄積された「日立統合管制センター」を活用し、24時間365日の監視運用に対応する。

 さらに、Microsoft AzureはISMAPに登録されており、政府が政府情報システムに求めるセキュリティ水準をクリアしており、このような高水準なクラウド基盤を活用することで、情報を厳格に取り扱える。また、Traveler'sWANを使用することで、完全モバイル対応での経費申請も可能になるため、ペーパーレス化、業務の効率化、利便性向上などを実現する。

 SaaS型のクラウドサービスは、旅費精算などの基本機能を安価かつ短期間で導入でき、設定されている豊富なパラメーターの中から、自社が必要とするパラメーターを選択できる。

 プライベートクラウド型のクラウドサービスは、SaaS型の機能に加えてカスタマイズが可能で、日当手当てなどの規定の反映や、個別条件による承認ルートの選択、さらには公務員旅費法の反映など、旅費精算における企業、公共団体固有の制度や仕様を反映できる。

 日立システムズは今後、サービスを拡販し、Traveler'sWAN全体で2024年度までに累計30億円の売り上げを目指す。