ニュース

朝日生命とキヤノン、医務査定を効率化する「定型・非定型帳票OCRエントリーシステム」を構築

健康診断書など非定型帳票の読み取りにかかる手間を削減

「定型・非定型帳票OCRエントリーシステム」の概要

 朝日生命保険相互会社(以下、朝日生命)とキヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下、キヤノンMJ)は8日、生命保険の加入時に必要となる医務査定を効率化する「定型・非定型帳票OCRエントリーシステム」を構築したと発表した。

 定型・非定型帳票OCRエントリーシステムは、キヤノンが独自開発したOCRシステム「Rosetta-Stone-Components」のエンジンを活用し、機械による自動判断と人による判断を組み合せて、エントリー業務全体を効率化する。

 帳票をスキャンすると、自動で画像の補正や定型帳票と非定型帳票の仕分けを行い、非定型帳票の場合でも必要な情報を自動で抽出。読み取った文字列の確認作業については、自動で抽出したデータ一覧とスキャン帳票のイメージデータを並列表示するとともに、ナビゲーション機能で入力を補助することで、視認性と操作性を高め、手間と時間を大幅に短縮する。

入力、確認・訂正の手間を削減

 朝日生命では従来、加入時に必要となる医務査定において、異なるサイズやフォームの健康診断書(非定型帳票)の項目確認、データ入力、原本との付け合わせ作業などは、人手を介して行っていた。

 今回、キヤノンMJの定型・非定型帳票OCRエントリーシステムの導入により、定型・非定型を問わず、複数の書類の一括スキャンを行うとともに、読み取り結果の確認作業を効率化することで、医務査定にかかる業務の削減を実現。これにより、保険契約成立までの所要時間を2割削減したという。

 朝日生命では、キヤノンMJが開発したシステムを活用し、保険契約成立までの手続きのスピードアップを実現することで、顧客満足度の向上を目指す。また、キヤノンMJでは今後、金融機関を中心に他業種にもシステムを拡販していく。