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IDCフロンティア、クラウド/データセンター間をセキュアな閉域網で接続できるレイヤ2接続サービス

 株式会社IDCフロンティアは28日、クラウドおよびデータセンターの各サービスを閉域網で相互接続できるネットワークサービス「バーチャルブリッジ」を発表した。同日より提供開始する。

 IDCフロンティアではデータセンター内のネットワークに、大規模向けネットワーク構成「CLOS Fabric」を2016年から導入しており、従来型のネットワークよりも広帯域かつシームレスなサービス間の相互接続を可能としている。

 今回の「バーチャルブリッジ」は、このCLOS Fabricの閉域ネットワーク上を利用し、セキュアかつマルチポイントで接続可能な、仮想レイヤ2ネットワークを提供するサービス。IDCFクラウドやIDCFプライベートクラウド、ハウジングサービスなど、異なる拠点やサービス間を容易に接続できる。

 各サービス間をレイヤ2でシームレスに接続することにより、利用拠点が分散していても、ボトルネックのないデータトラフィックの交換が可能。ルーティングが必要なレイヤ3とは異なり、クラウドとハウジングや、GPUとプライベートクラウドなどを組み合わせたハイブリッド構成が、同一セグメントのネットワークで構築できるとした。

 保証帯域は1Gbpsと10Gbpsから選択可能。また、閉域網内の冗長構成ネットワークにより、セキュアで可用性の高い通信を提供できるという。

 現在接続可能なクラウドサービスは、IDCFクラウド 東日本リージョン2とIDCFプライベートクラウド TypeV、データセンターは白河、新宿、有明、日本橋の各データセンター。CLOS Fabric技術を採用したネットワーク構成は順次サービスに展開しており、今後はデータ転送量に応じた課金体系の導入や、対応データセンターおよびサービスの拡充を行う予定だ。