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キリンビール、NECの店舗棚割画像解析システムを導入

スマホで撮影した画像をクラウドで解析、データ化にかかる時間を10分の1に短縮

 キリンビール株式会社は5日、日本電気株式会社(以下、NEC)と連携して、小売店舗の売場にある商品棚をスマートフォンのカメラで撮影して画像認識を行うことで、商品の陳列(棚割)状況を高精度に解析できるシステムを開発し、5月より導入すると発表した。

 キリンビールでは、小売店舗で消費者が商品を選びやすく手に取り易い商品陳列を実現し、売上拡大に貢献するため、営業担当者が各流通企業、店舗に合わせた適切な棚割提案を行っている。

 今回導入するシステムでは、スマートフォンで撮影した商品棚の画像を専用のアプリケーションから送信、クラウド上の画像解析エンジンが陳列された商品とその位置を識別し、棚割情報として出力する。このシステムにNECの画像認識技術を用いることで、高精度の識別を可能とした。

 これにより、従来約1時間かけて手作業で行っていた店舗の棚割状況のデータ化を7分程度と約10分の1に短縮することが可能となり、営業担当者から流通企業、店舗への棚割提案をよりスピーディーに行えるようになるとしている。

 キリンビールでは今後もNECと連携し、NECのAI技術群「NEC the WISE」やIoT技術を組み合わせることで、小売店舗の売上拡大に向けた積極的な提案を推進していくとしている。