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パナソニックとトレンドマイクロ、コネクテッドカーのセキュリティソリューションを共同開発

 パナソニック株式会社とトレンドマイクロ株式会社は14日、自動運転やコネクテッドカーに対するサイバー攻撃を検出・防御するサイバーセキュリティソリューションの共同開発に合意したと発表した。

 両社は、アクセルやブレーキなど自動車の走行を制御するECUおよびカーナビなどの車載インフォテインメント機器(IVI)や、テレマティクス(自動車への情報提供サービス)機器に対するインターネット経由のサイバー攻撃を検知・防御するソリューションを開発し、安全な自動運転・コネクテッドカーの実現を目指す。

共同開発の構成図

 共同開発では、パナソニックのオートモーティブ侵入検知・防御システムのCAN侵入検知・防御技術を監視ECUなどに実装し、ブレーキやハンドルなど自動車の走行を制御するECUへの不正コマンドを検知する。

 また、トレンドマイクロのマルウェア解析技術などのセキュリティインテリジェンスやノウハウを活用したIoT機器向けセキュリティソリューション「Trend Micro IoT Security」を、カーナビなどの車載インフォテインメント機器に実装し、インターネット経由の脆弱性を狙う攻撃パケットを検知する。

 さらに、これら双方が検知した結果であるログを収集し、セキュリティ監視クラウド上の解析プラットフォームに送信し、解析することで、不審な通信の検知および防御につなげる。

 パナソニックとトレンドマイクロでは、これらの技術により自動運転・コネクテッドカーに対するサイバー攻撃を防ぐための、車両側からクラウドまで含めたソリューションの提供が可能になると説明。2020年以降のサービス実用化を視野に、共同開発を進めていくとしている。