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GMOクラウド、車とアプリの連携で車両コンディションの自動解析・遠隔診断を実現する自動車向けIoTソリューションを提供

 GMOクラウド株式会社は26日、車載コネクターを通じて「車両コンディションの自動解析」および「自動車の遠隔診断」を行える自動車向けIoTソリューションを開発し、法人向けの先行申込受付を開始した。9月をめどに正式にサービス提供を開始する予定。

 提供する自動車向けIoTソリューションは、一般乗用車の「車両コンディションの自動解析」および「自動車の遠隔診断」が行えるサービスです。カーオーナー向けのスマホアプリ「LINKDrive byGMO」(iOS/Android対応)と、自動車整備事業者向けのクラウド型スキャンツール「LINKPit byGMO」を展開する。

自動車向けIoTソリューションのイメージ

 LINKDriveは、車両のコンディションを解析し、自動車の不調を未然に防ぐ「予防整備」や、気付きにくい燃費の悪化などを「見える化」できるアプリ。自動車とインターネットを連携させ、自動車のECUに蓄積されている車両データをクラウドで収集・管理できる「車載コネクタ」(税別6000円)を自動車の差込口(OBDⅡ)に接続することで利用できる。

 26日から、車載コネクタを販売する法人(販売パートナー)からの先行申込受付を開始。今秋をめどに、LINKDriveの専用販売サイトで個人(カーオーナー)からの注文受付も開始する予定。

 「LINKPit」は、車両整備に欠かせない一連の診断をタブレット端末向けアプリで実施でき、インターネットを介した遠隔診断も行えるサービス。LINKPitは、株式会社ジョイカルジャパンが総販売代理店となり、26日から同社を通じて先行申込受付を開始した。

 GMOクラウドでは、IoT事業への取り組みの一環として、今後さらにニーズが高まると予測される「コネクテッドカー」に着目したと説明。中古車をはじめコネクテッドカーとしての機能が搭載されていない自動車でも、クラウド上に車両データの収集・蓄積ができる「車載コネクタ」を自社開発するとともに、車両コンディションの自動解析や自動車の遠隔診断が行える自動車向けIoTソリューションを開発した。

 開発した自動車向けIoTソリューションについては、2017年6月8日~7月20日にかけて実証実験を行い、サービス提供できる準備が整ったとして、一般乗用車向けのサービス提供を決定。GMOクラウドでは、今後も国内の自動車のコネクテッド化を推進し、インターネットによって安心・安全で便利なクルマ社会を実現していくとしている。