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NTTデータ、ミラクル・リナックス、サイバートラストがIoT分野で協業

まずコネクテッドカー向けセキュリティ基盤の実証実験を実施へ

 株式会社NTTデータ、ミラクル・リナックス株式会社、サイバートラスト株式会社の3社は7日、エッジコンピューティング技術を活用したIoT分野で協業すると発表した。

 この協業は、IoT分野における次世代ソリューションの実現に向けた技術開発・検証、およびそれらのサービス確立を目的としたもの。3社のうちNTTデータでは、クラウドやエッジコンピューティングの基盤技術および大規模プラットフォームで実績を持つほか、ミラクル・リナックスは車載用途を含め、さまざまな産業機器向けOSなどの組込ソフトを手掛けてきた。一方のサイバートラストはセキュリティに強みがあり、ネットワークセキュリティ技術と電子認証センターの運用実績を持つ。

 今回、3社ではこうした実績や技術的優位性を生かし、まずはPKIを利用したコネクテッドカー向けIoTセキュリティソリューションを中心に、2017年10月ごろより実証実験を開始する予定とした。

 具体的には、NTTデータは、コネクテッドカーおよびIoT分野で今後求められる、大量データ処理を可能とするクラウド基盤技術、およびAI技術を活用した新サービスの創出を目指す。またミラクル・リナックスは、車載および産業機器向け組込Linux技術に加え、IoTデバイスの特徴を考慮したソフトアップデートサービス「MIRACLE Secure OTA」、IoTデバイス向けのセキュリティ技術を提供する。

 サイバートラストでは、SoC(System on a Chip)またはIoTデバイスの製造時点で、安全に認証情報を書き込むためのシステム、およびWebTrust for CA/EV、電子署名法認定取得実績を持つ認証センター設備による、認証情報の安全な保管、公開システムの提供も行う。あわせて、IoTデバイス上で認証処理や暗号化処理を行うためのSDKなどの提供、IoTデバイスのライフサイクルを通してセキュリティを確保するための技術、運用ノウハウの提供、および、システム全体のセキュリティリスクアセスメントなどを担当する。

 なお、3社では協業領域を拡大していく中で、エッジコンピューティングやAIを活用した次世代IoTソリューションについても技術開発を進め、将来のコネクテッドカーやスマート工場に向けたプラットフォームサービスを顧客に向けて提供するとのことだ。