農工大がアラクサラのサイバー攻撃自動防御ソリューションを採用、管理者のインシデント対応負荷軽減を期待

　アラクサラネットワークス株式会社（以下、アラクサラ）は29日、国立学校法人東京農工大学（以下、農工大）が、アラクサラの「サイバー攻撃自動防御ソリューション」を導入し、ネットワークセキュリティを強化したと発表した。

　標的型攻撃やマルウェアなどによるサイバー攻撃が増加する中、大学においてもこれらの脅威に備えたセキュリティ対策が急務になっており、農工大でも、以前から積極的にセキュリティ対策に取り組んできたという。しかし、海外留学生など多様な学生や研究者が在籍していること、BYODの推進により多様なデバイスが利用されるようになっていることなどから、従来の対策のみでは十分なセキュリティの確保が難しくなっていた。

　そこで同大学では、セキュリティ対策の強化を図るため、アラクサラのサイバー攻撃自動防御ソリューションを導入している。採用にあたっては、エージェントを必要としないために外部から持ち込まれる多様な端末やOSに対応できること、ネットワーク認証やMACアドレス認証に対応していること、IPv6とIPv4のデュアルスタック環境に対応していること、自動防御のポリシー設定が可能なことなどを評価している。

　農工大では、このソリューションのもとで約200台のレイヤ2スイッチを制御し、その配下に約300台の無線LANアクセスポイントを配備。有線接続とあわせて、1日に約1万台の端末からのアクセスをコントロールしているとのこと。

　なお、ソリューションの導入効果としては、インシデント発生時に必要とされていた感染拡大防止のための初動作業が自動化され、システム管理者の負担が軽減されることを期待している。その結果、今までは十分に対応できなかったユーザーへの啓発活動や脆弱性の分析などの業務に、より多くのリソースを振り向けられるようになるとした。