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Dell EMC、PowerEdge VRTXサーバーとSDSをパッケージ化したストレージソリューションを提供

 デル株式会社とEMCジャパン株式会社は25日、中堅企業向けのストレージおよびデータ管理製品として、「Dell EMC PowerEdge VRTX」マルチノードサーバーと、ソフトウェア定義型ストレージ(SDS:Software Defined Storage)製品「Dell EMC IsilonSD Edge」をパッケージ化したソリューションを発表した。価格は個別見積もり。提供開始時期は2018年1月。

 ソリューションでは、「PowerEdge VRTX(3ノード)」にVMware vSphere環境で動作するSDS「IsilonSD Edge」を搭載し、最大36TBまで拡張可能とするミッドレンジスケールアウトNASを提供する。設置場所が限られている環境で、物理アプラインスを大幅に削減しつつ、物理アプラインスと同等のデータ保護・管理に必要な機能を提供する。

 また、「IsilonSD Edge」の有償ライセンスを組み合わせるパッケージにより保守サポートを提供し、vSAN環境によるパッケージの展開も可能。ソフトウェア版Isilonを用いることで、物理または仮想サーバー上で動作する他のアプリケーションとともに「PowerEdge」を使用できる点がメリットとなる。

 Dell EMCでは、データ量が増加し、管理が複雑化するストレージ環境に対して、容量と性能を全体最適で上げていくためには、容量・性能の限界点が高く、かつ管理工数を抑えたストレージが求められると説明。また、ストレージの旧機種から新機種へのデータ移行作業はミスを誘発しやすく、管理データの完全性が損なわれるなどのリスクも発生するが、Isilonはスケールアウト型の分散ファイルストレージのため、新機種を追加後もシングルボリュームを維持し、パスの変更も不要な状態で旧製品をオンラインで削除できるなど、データ移行が不要になるとしている。

 Dell EMCでは、今回発表したソリューションにより、今後企業がストレージを拡張する際に、事業形態や事業規模により必要となるストレージ容量に応じて、低コストでかつ信頼性の高いストレージを提供することで、これらの課題を解消していくとしている。