ニュース

デルとEMCジャパン、ハイブリッドクラウドソリューション「Dell EMC Cloud for Microsoft Azure Stack」を提供

 デル株式会社とEMCジャパン株式会社は、Microsoft Azure Stackを利用するためのアプライアンス「Dell EMC Cloud for Microsoft Azure Stack」を、12月より国内で提供開始すると発表した。価格は個別見積もり。

 Azure Stackは、Microsoft Azureの拡張機能としてユーザー企業の自社データセンターなどを利用できるようにする、ハイブリッドクラウド基盤。パブリッククラウドのMicrosoft Azureで提供されているIaaSおよびPaaSの機能が、ネットワークコントローラやストレージコントローラ、ロードバランスなどのサービス群を含めて、オンプレミス環境に設置されるAzure Stack上で利用可能になる。

 導入形態はいくつかあるが、Azure Stack対応ハードウェアを認定パートナーから購入する形が一般的で、今回はデルとEMCジャパンから、国内での対応ハードウェア提供が発表された。

 Dell EMC Cloud for Microsoft Azure Stackの特徴は、x86サーバー「Dell EMC PowerEdge」の最新型(第14世代)をハードウェア基盤として利用している点で、1世代前のものと比べてパフォーマンスが大幅に向上しているとのこと。デルとEMCジャパンでは、Azureインスタンス(仮想マシン)の収容数が最大で2.5倍も向上するとしており、同規模の他社ソリューションより優れた価格性能比を実現したとアピールしている。

 また、両社が持つさまざまな製品群との連携など独自の付加価値により、さらなるメリットを享受できるとのこと。

 例えば「Dell EMC CloudLink SecureVM」との連携では、Azureインスタンス単位のデータ暗号化管理をサポートする。この機能は、パブリッククラウドのMicrosoft Azure、Dell EMC Cloud for Microsoft Azure Stackのどちらでも使えるため、ハイブリッド環境で柔軟かつシンプルなデータの保護が可能になるという。

 また、バップアップ製品の「Dell EMC Avamar」「Data Domain」との連携では、実績のある重複排除バックアップ/リカバリ機能が利用でき、Dell EMC Cloud for Microsoft Azure Stackで最適なサービスレベルの調整やアプリケーションの保護、コストの最適化を実現するとした。