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日本マイクロソフト、Azure Stackの国内ユーザー事例やパートナーを紹介

“利用いただく環境がまさに整っている”

 日本マイクロソフト株式会社は27日、同社のブログにおいて、ハイブリッドクラウド基盤「Microsoft Azure Stack」に関する国内でのユーザー事例を紹介した。

 Azure Stackは、Microsoft Azureの拡張機能としてユーザー企業の自社データセンターを利用できるようにするハイブリッドクラウド基盤。Azureで提供されているIaaSおよびPaaSの機能が、ネットワークコントローラやストレージコントローラ、ロードバランスなどのサービス群を含めて、オンプレミス環境に設置されるAzure Stack上で利用可能になる。

 今回紹介された国内事例は2つ。

 1つ目の三菱日立パワーシステムズ株式会社は、火力発電所を運営する顧客などに対して、プラントパフォーマンスを最大化するためのICTソリューションを提供している企業。そうしたICTソリューションの基盤としてはMicrosoft Azureのクラウド環境を利用しているが、データを自社内に保有したいという企業に対して、またMicrosoft Azureのデータセンターがない国で展開する場合において、Microsoft Azureと同様の基盤としてサービス展開できるAzure Stackを選択肢として提供できるよう、検証を進めているとしている。

 一方、システムインテグレータの三井情報株式会社では、オンプレミスやクラウドを問わず、さまざまなロケーションでのコンピューティングを必要としている顧客に向け、Azure Stackを用いたハイブリッドクラウド基盤を提供するとしている。

 なお現在、Azure Stack対応ハードウェアは、デルおよびEMCジャパンと、日本ヒューレット・パッカード、レノボの各社より出荷が開始されているほか、シスコシステムズ、アバナード、ファーウェイも対応を予定しているとのこと。

 また、ユーザー企業が自社でAzure Stackのハードウェアを購入することなく、手軽に利用できるようにするため、ホスティング事業者との協業も進められており、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)、エクイニクス、FIXER、インターネットイニシアティブ(IIJ)の各社が取り組みを進めている。

 あわせて、システムインテグレータやISVアプリケーションパートナーも対応を進めており、マイクロソフトでは同ブログの中で、「すでにお客さまのニーズにあわせてご利用いただく環境がまさに整っている」と、Azure Stackをアピールした。