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SCSK、自社クラウドとAWS環境を接続する従量型ネットワークサービス

 SCSK株式会社は15日、パブリッククラウド環境と自社のクラウドサービス「USiZEシェアードモデル」間を接続する従量ネットワークサービス「マルチクラウドゲートウェイ」を発表した。第1弾として、Amazon Web Services(AWS)との接続サービスを同日より提供開始する。

 SCSKではUSiZEブランドのもと、さまざまなクラウドサービスを提供しているが、その中の1つとして、自社データセンター基盤を利用したクラウドサービスのUSiZEシェアードモデルをラインアップしている。

 今回発表された「マルチクラウドゲートウェイ」は、このUSiZEシェアードモデルと、他社のクラウド基盤を利用したサービス間を接続する従量型のネットワークサービス。第1弾の接続先として、AWSのリソース提供から構築、運用までをトータルに提供する「USiZEパブリッククラウドモデル(AWS)」に対応し、AWSのクラウドサービス基盤との接続が可能になった。

 利用にあたっては、クラウドサービスと同様、利用した分のみ課金される従量課金制になっており、個別にネットワーク機器や回線といった資産を保有する必要もないとのこと。

 SCSKは、こうしたクラウド間の連携が実現することで、パブリッククラウドを活用したPoC(概念実証)や、システム要件によってクラウドを使い分けるマルチクラウド環境を、容易かつ効率的に実現可能になるとアピール。IoTやAIの取り組みを進める際の環境構築ノウハウがない、人材や体制が不足しているといった課題がある場合には、PoC環境整備サービスの提供も可能とした。

 価格(税別)は、初期費用が5万円、通信量100GBまでの月額基本料が1万円。100GB以上の通信があった場合は、1GBごとに100円が追加される。

 なお今後は、クラウド間での接続だけでなく、顧客企業の拠点とクラウド環境をシームレスに接続できるサービスも提供予定とのことだ。