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NRI、システム開発プロジェクトにおける品質向上と業務効率化の双方を推進する開発管理統合サービス「aslead」を提供開始
2017年10月19日 16:14
株式会社野村総合研究所(以下、NRI)は19日、大規模な情報システムを開発するプロジェクトにおいて、成果物の品質向上と業務効率化の双方を推進する開発管理統合サービス「aslead(アスリード)」の提供を開始した。
asleadは、オーストラリアのAtlassianが提供する、全世界で9万社以上の幅広い業種の企業において使用されているソフトウエア製品群と、NRIが過去10年間に400以上の大規模システム開発プロジェクトでの培った経験やノウハウをもとに、新たに開発した業務テンプレートをはじめとするNRI独自機能を組み合わせ、「コラボレーションパッケージ」と「開発パッケージ」の2つで構成される。
設計工程におけるレビュアーから設計者への「設計考慮不足」といった指摘状況の見える化と、それに伴う起票作業に関する負荷の軽減する機能を提供する。具体的には、プロジェクト管理者やスタッフが毎日、品質分析や品質評価ができるようにするために、日々発生する大量の指摘事項について、議事録等から容易に書面化(起票)する機能を備える。指摘事項を集約・集計して「見える化」することで、早期に対策を実施することによる品質の向上を実現させる。
asleadを導入することで、プロジェクトの全体状況の把握が容易になり、効率的なマネジメントの推進などが実現でき、システム開発に携わるプロジェクトのメンバー間での情報共有が円滑になることで、コミュニケーションが活性化し、コラボレーションが強化されるとしている。
現在、NRI社内では約7000人のシステム技術者がasleadを活用しており、利用者からは、「連絡や調整、報告などの情報共有がスムーズなった」「無駄な会議・メールが大幅に削減され、プロジェクトメンバーが本来の業務に集中できる時間が確保できるようになった」「指摘・課題の放置、関係者間の認識の齟齬、指摘対応漏れなどに伴う後工程での無駄な作業が発生しにくくなった」などの効果の声が出始めていると説明。asleadを利用することで、一人ひとりの業務が効率化され、1日1人あたり30分程度の余力時間が創出されると見込まれ、今後は「働き方改革」においても、余力時間の創出への貢献が期待できるとしている。