ニュース

NTTデータ九州、エンジニアが常駐する都市型IDC「博多駅前データセンター」の供用を開始

 株式会社NTTデータ九州は30日、システムエンジニアが常駐する都市型IDC「博多駅前データセンター」の供用を7月から開始すると発表した。

 博多駅前データセンターは、福岡市博多区の博多駅から徒歩数分の距離となる、駅近接の都市型IDC。システムエンジニアが常駐し、従来のハウジングサービスに加え、ITサービス運用における問題や課題に対してアドバイスが可能なITIL(Information Technology Infrastructure Library)の有資格者による業務運用受託や改善提案、障害対応など幅広いサポートに対応する。

 冗長化された設備構成により信頼性を確保し、ファシリティは現行の建築基準法の1.25倍以上の耐力で、高い耐震性を保有。24時間365日の警備やICカードゲートによるセキュリティ体制で、センター設計から保守運用まですべてNTTグループで実施するなど、信頼性の高いサービスを提供する。

 ビル全体で3万平方メートルを超える大規模データセンター設備を有しており、NTTビル間に設けられた専用の地下トンネル(洞道)を利用して断線リスクを極小化した、高信頼の通信インフラも利用可能。信頼性の高い3回線スポットネットワークを備え、並列冗長構成の無停電電源システムなど電源供給の冗長化を図っている。また、広域災害時における燃料不足を想定して、独自の燃料優先供給ルートを複数確保するほか、NTTグループにおいてはグループ各社が連携した燃料供給体制を構築している。

 NTTデータ九州では、これまでにも大規模共同システムや官公庁向けシステムのバックアップセンターの構築など、運用実績を数多く有しているが、企業のBCP対策や基幹系システムのアウトソーシングニーズ、クラウドコンピューティング市場の活況など、高まるデータセンター需要へ対応するため、事業を拡大展開していくとしている。