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NEC、システム基盤構築ソフト「SystemDirector Enterprise」を機能強化

APIを活用した業務アプリ開発、SPA開発の効率化を支援

 日本電気株式会社(以下、NEC)は17日、業務システム基盤構築ソフトウェア「SystemDirector Enterprise」の機能強化を行ったと発表した。

 SystemDirector Enterpriseは、NECが培ってきたシステム構築のノウハウを体系化したソフトウェア開発環境。そのうち、業務アプリケーション開発の効率化を支援する「SystemDirector Enterprise V9.4」では、APIを活用した業務アプリケーションの開発を容易にする機能や、スマートフォン、タブレットなどのマルチデバイスにシングルソースで対応可能なSPA(Single Page Application)の開発効率化を支援する機能を新たに提供する。

 このうちAPIについては、Open API Initiativeが標準化を進めているOpen API Specificationに準拠したAPIに対応。同規格に準拠したJSON形式のAPI仕様をリアルタイム開発デザイナーにインポートし、画面テンプレートを自動生成できるようにしたほか、API仕様と画面の詳細な関係をグラフィカルに設計する機能や、APIを活用した業務アプリケーションを自動生成する機能を搭載している。

APIを活用した業務アプリケーションの開発機能

 一方のSPA関連では、SPAの画面遷移や画面レイアウトをグラフィカルに設計する機能、設計データから機能設計書を自動生成する機能、SPAを自動生成する機能を利用できる。

SPA開発の効率化機能

 このほか今回は、ソースコードなどからシステム内の資産を可視化し、業務アプリケーション保守の効率化を支援する「SystemDirector Enterprise Asset Innovation Suite V2.0」において、新たにIDL IIプログラムをサポート対象として追加した。以前から対応していたCOBOLやCOBOL/Sと組み合わせ、より多くの業務アプリケーションの棚卸し、可視化、診断が可能になるとのことだ。