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NEC、ファクトリコンピュータのWindows 10 LTSB対応モデル

 日本電気株式会社(NEC)は10日、ファクトリコンピュータ「FC-PMシリーズ」2機種において、Windows 10対応モデルを販売開始すると発表した。

 ファクトリコンピュータは、高品質・高寿命な部品の採用、冷却効率を考慮した部品配置により、24時間連続稼働が可能な業務要PC。一般的なクライアントPCと比べて高い信頼性を備えているのみならず、長期供給、長期保守(製造終了後最大10年間)を実現しており、主にビル・公共施設の監視制御システム、病院のコールシステム、半導体・精密機械などの製造装置・検査装置といった個所で利用されている。

 Windows 10対応モデルが提供されるのは、「FC-P33W」と「FC-P28X」の2モデル。CPUには、それぞれ、最新のXeon E3-1225 v5(3.3GHz)、Celeron G3900(2.8GHz)を搭載し、高い処理性能を備えているという。

 また今回提供されるWindows 10モデルは、Windows 10 IoT Enterprise 2016 LTSBを採用している点が特徴となる。LTSB(Long term Servicing Branch)とは、Windows 10から導入された新たなアップグレード提供モデル。自動でアップグレードが行われてしまうWindows 10 Proなどとは異なり、機能アップグレードが提供されない同一環境で、継続して利用し続けることができる。

 さらにWindows 10 IoT Enterprise 2016 LTSBは、特定のキーボードの入力無効化や指定外のUSBデバイスの接続制限など、ユーザーの誤操作を防止するロックダウン機能も備えているため、高いセキュリティが求められる産業用機器や医療機器などで有効とした。

 価格(税別)は、FC-P33Wが27万1000円から、FC-P28Xが22万8000円から。

 今後も、省スペースタイプのファクトリコンピュータ「E23W、E27B、E22U」では5月、パネルコンピュータ「T5WA、T5BA」では6月に、Windows 10対応モデルを発売する予定。一方で、Windows 7対応モデルやWindows Server 2008 R2対応モデルも継続提供するとしている。

FC-P33W