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NEC、Windows Server OS搭載モデルなどファクトリコンピュータのエントリーモデル新製品

 日本電気株式会社(以下、NEC)は20日、24時間連続稼働が求められる設備監視や医療機関での利用に適したファクトリコンピュータのエントリーモデル「FC-PMシリーズ」について、新製品3機種「FC-P34W」「FC-P36K」「FC-P31X」の販売を開始した。

 新製品は、従来機の筐体サイズを変えずにデータ処理性能を向上。FC-P34WはXeon E-2124G(3.40GHz)、FC-P36KはCore i3-8100(3.60GHz)、FC-P31XはCeleron G4900(3.10GHz)をそれぞれ搭載し、処理性能を従来比で1.3倍向上した。

 また、従来のHDDに加えて、SSD(SATA:240GB/500GB)搭載モデルを用意し、FCシリーズとして初めて拡張スロット部分へのNVMeSSD(M.2:100GB)実装にも対応した。これらにより、需要が拡大している画像データや各種ログデータの高速処理を可能にする。

NECのファクトリコンピュータ「FC-P34W」

 また、搭載OSについては、従来のクライアントOS(Windows10 IoT)モデルに加え、エントリーモデルとしては初めてとなるサーバーOS(Windows Server IoT 2019)のプリインストールモデルをFC-P34Wで提供する。これにより、IoTの発展にともない、肥大化したデータの分散処理やセキュリティ対策などに向け、IoTシステムにおけるオンプレミスサーバーとしての利用も可能になるとしている。

 耐環境性(動作温度5~40℃、耐振動、耐ノイズなど)や、高信頼設計(長期供給部材の選定など)は前機種から継承するとともに、空冷効果の高い筐体構造により安定した24時間連続稼働が可能。さらに、3年間の長期供給と、供給終了から最大10年間の長期保守により、顧客システムの長期安定運用を支援する。

 製品の価格(税別)は、FC-P34Wが29万3000円から、FC-P36Kが23万1000円から、FC-P31Xが18万8000円から。出荷開始日は4月27日。NECでは今後3年間で2万4000台以上の販売を目標とする。