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NEC、24時間連続稼働可能なファクトリコンピュータ新モデル 10年の長期保証を提供

 日本電気株式会社(NEC)は9日、高い信頼性や長期供給・長期保守が求められるファクトリコンピュータ「FC-PMシリーズ」において、新製品2モデルを販売開始すると発表した。11月22日の出荷開始を予定している。

 「FC-PMシリーズ」は、24時間連続稼働が求められるビル・公共施設の監視制御システムや病院のコールシステム、半導体・精密機械などの製造装置・検査装置などに組み込まれて使用されるファクトリコンピュータ。

 新製品は、インテルの最新CPUを採用することで処理性能を向上させたほか、従来モデルと比べて、シリアルポートを1チャネルから2チャネルに増加させたり、拡張スロット(PCI Express、PCIから組み合わせで選択可)の拡充を実現。一方で、筐体サイズは従来モデルと同等のため、設置の際に物理的な入れ替えを容易に行えるとしている。

 信頼性の面では、高品質・長寿命部品の採用、冷却効率を考慮した部品配置により、24時間連続稼働を実現。また、冷却部分の改良による動作温度範囲の拡大(5~40℃)、製造終了後最大10年間の長期保守を実現し、長期利用をサポートするとした。

 さらに、Windows 7を継続利用したいというニーズに応えて、Windows 7プリインストールモデルを2019年10月まで提供する。なお、Windows 10(IoT、64ビット)プリインストールモデルは、2017年4月より提供開始する予定だ。

 価格は、Xeon(3.3GHz)搭載の「FC-P33W」が24万1000円から、Celeron(2.8GHz)搭載の「FC-P28X」が19万8000円から。