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NEC、セキュリティを強化した統合型メールソフト「Mission Critical Mail Filter V1.1」

 日本電気株式会社(以下、NEC)は24日、企業・団体向け統合型メールソフトウェアの新版「Mission Critical Mail Filter V1.1」とそのオプションについて、同日より販売開始すると発表した。本体のライセンス価格は130万円(税別)からで、2017年1月より順次提供を開始する。

 新版では、セキュリティ関連機能を強化しているのが特徴。まずメール無害化機能において、受信メールに添付されたWordやPowerPointなどのファイルを自動でPDFファイルに変換し、マクロのスクリプトなどを削除してからメール受信者に配送する「Mission Critical Mail Filter/PDF変換オプション」を用意した。複数ファイルが1つにZIP圧縮されている場合でも、それぞれをPDFファイルに変換して配送可能という。価格は80万円(税別)からで、2017年5月の提供開始予定。

 また、NECのファイル無害化ソリューション「File Sterilization Server」との連携により、メールの添付ファイルに対してマルウェア感染リスクを排除し、添付ファイルをオリジナルフォーマットのままでメール受信者に配送する「Mission Critical Mail Filterファイル無害化連携オプション」も提供する。価格は200万円からで、2017年1月の提供開始を予定する。

 ウイルス対策機能も強化され、McAfeeのエンジンを搭載した「Mission Critical Mail Filter/Anti-Virus(GroupShield)」が用意された。価格は100万円からで、2017年1月の提供開始を予定する。

 さらに今回は、メールアーカイブ機能を追加するオプション「Mission Critical Mail Archive V1.1」を用意した。ストレージはオブジェクトストレージとNASに対応する。オブジェクトストレージとしては、NEC Cloud IaaSやAmazon S3」などのクラウドストレージに加え、NEC iStorage HSシリーズなど、Amazon S3互換APIをサポートしたストレージを利用できるとのこと。なお、アーカイブデータを格納する際には暗号化を行うため、クラウドストレージへの保存時にも安全性を高めたデータ保管を実現できる。価格は130万円(税別)からで、2017年5月の提供開始予定。

 このほか、フィルタの追加開発を可能にするメールフィルタプラグイン機能により、多様なメールセキュリティ要件やコミュニケーション要件にも対応可能になるとしている。こちらは標準機能として提供される。

 NECでは、今後5年間で計30億円の販売を見込んでいる。