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NEC、堅牢性・高可用性を特徴とする統合型メールソフト「Mission Critical Mail シリーズ」

 日本電気株式会社(NEC)は17日、高度なセキュリティが求められる中央官庁や自治体、金融機関での利用に適した統合型メールソフトウェア「Mission Critical Mail シリーズ」の販売を開始した。

「Mission Critical Mail シリーズ」の提供イメージ

 「Mission Critical Mail シリーズ」では、ウイルス対策やスパム対策、なりすまし対策、誤送信対策、メール無害化機能を搭載した「メールフィルタリング」、金融機関に求められるFISCの安全対策基準に則った監査の効率化機能や、厳格なログや証跡管理を有する「アーカイブ」、「メールサーバー/ウェブメール」を提供。これらを統合したメールソフトウェアとして提供することで、複雑化したメールシステムの大幅なスリム化や、運用負荷の軽減、無停止安定稼働を実現する。

 製品のうち、メールフィルタリングなどを単体製品として、Microsoft ExchangeやStarOffice Xなど任意のメールサーバー製品や、Office365などのクラウドメールサービスと組み合わせた利用も可能。シリーズ製品の第一弾として、メールフィルタリング製品「Mission Critical Mail Filter」を2016年2月から提供する。

 Mission Critical Mail Filterは、パスワードリスト攻撃の自動検知・自動防御を行うオートディフェンスフローコントロール機構を搭載し、管理者に負荷を与えずに安定したメール環境の維持が可能。送信者の信頼性を確認するNEC独自の送信元確認機能が利用でき、送信された情報自体の安全性を確認する標的型攻撃対策製品(FireEyeなど)と組み合わせることで、より安全性を高めることができる。

 クラスタ構成などの冗長構成を組まない環境においても、メールの配送を停止させずに設定変更やパッチ適用を可能なローリングアップデート機構の搭載により、24時間365日の安定稼動が可能。大規模で複雑なメールシステムの集約が可能となり、構築・運用コストを2分の1に削減できるとしている。

 メールフィルターは、メール利用規則に応じたルール設定を簡単に組み込み可能。マルチポート独立フィルター/配送機構の搭載により、最大8ルート(基本2ルート+拡張6ルート)の配送を1台のサーバーで処理できる。

 価格は、500IDで130万円から。

三柳 英樹