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Google Cloud、2017年よりGPUを利用可能に

 米Googleは15日(米国時間)、2017年初頭より、クラウドサービス群「Google Cloud」において、GPUを利用可能にすると発表した。Google Cloud Platformでは、Google Compute EngineとGoogle Cloud Machine Learningのユーザー向けに提供する。

 これらのサービスでは、GPUの高い並列演算性能を利用して、複雑な医療分析、金融計算、地震/地盤探査、機械学習、ビデオレンダリング、トランスコーディング、科学シミュレーションなどに活用できるとのこと。

 なおGoogle Cloudでは、GPUベースの強力なリモートワークステーションをサポートするAMD FirePro S9300 x2を提供。強力な演算や分析機能が必要なディープラーニングやAI、HPCといったアプリケーション向けには、NVIDIA Tesla P100/K80を提供する。これらのGPUはパススルーモードで提供されるので、ベアメタルのパフォーマンスを実現するとのこと。なお、カスタムマシンタイプを含む仮想マシン(VM)インスタンスごとに、最大8 GPUのダイを接続できる。

 サービスはクラウドサービスならではの柔軟性を持ち、GPUが数時間や数週間といった一定期間のみ必要な場合も想定されている。料金は分単位で課金され、GPUインスタンスはGoogle Cloud Consoleやgcloudコマンドラインから数分で立ち上げることが可能。必要なインスタンスが1つでも数十でも、使った分だけ課金される。