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ソリマチ、無料のiOS用会計アプリ「タブレット会計」
全国約1300の金融機関からの入出金明細取り込みと自動仕訳が可能
2016年7月28日 13:20
ソリマチ株式会社は27日、アカウントアグリゲーション機能を搭載し、タップ操作で入力できるiOS用の会計アプリ「タブレット会計」を無料提供すると発表した。アプリはすでに公開されている。
タブレット会計は、クラウドを通じて場所を問わず、直感的にタブレット端末から経理業務を行えるアプリで、単なる帳簿入力にとどまらず、決算まで対応可能という。
特徴は、アカウントアグリゲーション機能を搭載し、銀行、信金、信組、JAバンク、クレジット、電子マネーなど、全国のおよそ99%にあたる約1300の金融機関から入出金明細を取り込み、自動仕訳を行える点。銀行口座への振込・引き落としを通じて行われた仕入・売上や、クレジットカードで支払った経費は、ネットバンキングなどから明細を自動取込すると仕訳が不要になるので、基本的な記帳を自動で済ませられ、より一層業務の効率化と入力ミス防止に役立つとした。
また、タブレットのカメラを利用して領収書の写真画像を取り込む機能も備えており、領収書を撮影してデータ化することができる。将来、電子帳簿保存法の改正を受けて電子データによる証憑保管が普及していく場合には、より便利で安心な環境を実現できるように対応する予定だ。
入力にあたっては、複式簿記の理解に悩んでいる初心者にもわかりやすいデザイン・操作性を追求したとのことで、フロントページには、カレンダーをベースにしたタブレットならではのデザインを搭載。自動で取り込んだ未処理取引の有無が一目でわかるようになっている。
さらに、手入力の手間を極力減らすように工夫され、画面の指示に沿っていけば正しい会計処理ができあがるので、初めてのユーザーにもなじみやすいとのこと。なお、使えば使うほど仕訳精度が上がり、操作が楽になるという。また、入力したリアルタイムな情報は試算表(B/S、P/L)でわかりやすく把握できるとした。
ソリマチでは、このアプリによって、パソコンの置き場所がなく導入を諦めていた人、パソコンの会計ソフトウェアなどになじめなかった人などにも自計化の恩恵を届けたいとしており、起業して店舗経営を始める人や、フリーランスなど経理をこれから始める人などの事業目的に加え、PTAや町内会などでお金の管理・運用が必要な団体の経理担当にも訴求したい意向だ。