ソリマチ、会計事務所と顧問先をつなぐクラウドソリューション

　ソリマチ株式会社は6日、会計事務所と顧問先をつなぐクラウドサービス「会計事務所クラウド」と、同サービスと連携するアプリケーション「MA1（Matching Account One）」を提供開始すると発表した。

　新製品のうち「会計事務所クラウド」は、会計事務所とその顧客である顧問先とを、クラウドを通じてつなぐサービス。会計事務所はこれによって、顧問先の自計化（中小企業が自社で記帳など経理業務をすること）を支援できるほか、記帳代行の顧問先データも含め、さまざまな情報をクラウド上で一元管理可能になるという。

　加えて、顧問先別の登録仕訳件数一覧、自所内における顧問先のポジショニングを一目で把握できる「経営診断書」を用意し、会計事務所業務のプロセス管理の可視化を実現することにより、コンサルティングをする上での新たな付加価値サービスの提供を可能にしているとのこと。

経営診断書のイメージ

　一方の「MA1」は、顧問先および会計事務所職員向けの入力ツール。自社の会計ソフトウェア「会計王」をベースに、クラウドなどの最新技術を融合させる新たなスキームで開発されたという。

　利用にあたっては、PC用アプリケーションからの操作を前提とし、必要な時だけクラウドにアクセスする方式により、インターネットに接続していなくとも操作が可能。外部監査などで顧問先に訪問する時や在宅勤務など、どのような場所でも利用できるとした。

　さらに、PC用アプリケーションと同等の操作性や入力スピードを実現しているほか、クラウドを通じて最新の状態が維持されるので、制度改正対応などの際、顧問先の会計ソフトを更新する負担が大幅に減少する。

　また「MA1」では銀行アカウントアグリゲーションにも対応しており、全国の約1300の金融機関の入出金明細の取り込み、自動仕訳が可能。より一層業務の効率化と入力ミス防止を支援するとのこと。

　なお価格は公表されていないが、ソリマチでは「従来と比較して低価格の料金プランを用意した」としている。