ニュース

SCSK、ExcelのようにWebアプリを作成できるクラウドサービス「CELF」

 SCSK株式会社は19日、Excel感覚で現場担当者が業務アプリを作れるクラウドサービス「CELF(セルフ)」を発表した。同日より提供を開始している。

 多くの日本企業では、情報の集計や管理など、担当者が現場で日々行っている業務でExcelが活用されており、効果を上げている反面、複数の担当者で共有する場合には素早く情報が集計できなかったり、ファイルが散乱し管理が煩雑になったり、いった課題が生じている。

 今回提供されるCELFは、こうした課題を解決するためのサービスで、現場の業務担当者がExcel感覚でデータベースと連携したWebアプリを作成し、公開することができる。これによって、これまではファイルベースで管理されていた情報をデータベース化し、リアルタイムに共有・活用可能になるので、迅速な意思決定を行えるとのこと。

 また、Excelファイルではバージョン違いのファイルが多数生まれ、どのファイルが最新かわからなくなってしまう、ということもよくあるが、CELFでは作成したWebアプリの公開バージョンの管理ができるため、すべての人が常に同じバージョン、同じ画面を利用できるとしている。

 Webアプリの作成にあたっては、Excel感覚の操作方法で誰でも簡単に画面レイアウトを作成でき、関数の利用もExcel同様に設定可能。データベースへのアクセスや入力データのチェックといった処理についても、基本的な処理を行うグラフィカルなブロックを、ドラッグ&ドロップで組み合わせることにより、マクロのような動作を視覚的に作成していける。

CELFの画面イメージ

 オフライン機能も備えており、ネットワークのつながらない状況でも、場所・時間にとらわれない業務の遂行が可能。入力中のデータは一時的にPCへ保存され、オンライン時にそのデータをサーバーのデータベースと同期する、といった使い方にも対応するとのこと。

 加えて、外部データベースとの接続機能を標準で備えているため、基幹システムのデータベースと連携するアプリも作成でき、基幹システムで登録したデータをリアルタイムに共有することや、基幹システムを改修することなく機能の拡張を行う、といった用途にも対応する。

 今後、アプレッソの「DataSpider」やインフォテリアの「ASTERIA WARP」といったEAIツールはもちろん、エヌ・デーソフトウェアの介護・福祉ソフトウェア「ほのぼのシリーズ」、PCAの基幹業務クラウドサービス「PCAクラウドWeb-API」など、さまざまなCELFアダプタのリリースを順次行っていく予定だ。

 なお、OSやブラウザに依存しない独自プラットフォームで実行することにより、OSやブラウザのバージョンアップに伴うアプリの改変は不要で、メンテナンスコストを削減できる点もメリットとした。

 価格は、1ユーザーあたり月額1500円。クラウド型以外にオンプレミス型でのパッケージ提供にも対応する。