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SCSKとPCA、中小・中堅企業向けRPAの推進を目指し実証実験を実施

業務ソフト「PCAシリーズ」とWebアプリ作成・運用クラウド「CELF」を連携

 SCSK株式会社とピー・シー・エー株式会社(以下、PCA)は15日、PCAの基幹業務ソフトウェア「PCAシリーズ」と、SCSKのWebアプリ作成クラウドサービス「CELF」のRPAエンジン(ベータ版)を組み合わせ、中小・中堅企業向けRPAソリューション提供に向けた実証実験を行うと発表した。実施期間は3月から4月まで。

 SCSKのCELFは、Excel感覚で現場担当者が業務アプリを作れるクラウドサービス。追加機能として、CELFのデータベースからアプリケーションを横断し、自動的にデータ処理を行えるRPAエンジンを開発しており、現在ベータ版が提供されている。

 今回の実証実験では、PCAの「PCA商魂(販売管理)」「PCA商管(仕入・在庫管理)」とCELFのRPAエンジンを組み合わせ、他システムから出力された取引先や商品の情報をもとに、PCA商魂、PCA商管のマスターを登録・更新する作業を行う。

 具体的な利用シーンとしては、ネットショップの売上データをPCA商魂の売上データとして登録する作業や、PCA商魂の売上データをExcelに展開し、分析資料を作成する作業、支払先からの請求データとPCA商管の支払い予定データを照合する作業などを予定している。

 また、請求書電子化サービスとの連携による請求書発行の自動化といった、他社ソフトウェアとの連携や、他システムからのデータ移行なども行うとした。

 両社では、こうした実証実験の結果から効果の高い業務や領域を洗い出したうえで、テンプレート化して提供する予定。

 なお、CELFのRPAエンジンは実証実験の結果を踏まえて4月から正式提供する計画。価格については、PC1台あたり年間3万5000円程度を予定しており、特定の分野や一部の人のみでなく、大勢の人に業務効率化の恩恵を与えることを目的とした「大衆普及型」を目指すとのことだ。