ニュース

日立、国分寺市の中央研究所内に「協創棟」新設 顧客協創型の研究開発を推進

「協創棟」の完成予想図

 株式会社日立製作所(以下、日立)は28日、東京・国分寺市にある中央研究所内に、研究棟「協創棟」を新設すると発表した。顧客と日立の協創関係を発展させる「協創の森」をコンセプトに、中央研究所を顧客協創型の研究開発拠点として整備するという。

 日立では、顧客との協創を加速するため、フロント機能を強化したマーケット別の事業体制への組織再編を2016年4月に実施したほか、研究開発グループでは、事業部門に先行して2015年4月に顧客協創型の組織に再編。顧客とともにソリューションを開発する「社会イノベーション協創センタ」、ソリューション開発に必要な技術基盤を開発する「テクノロジーイノベーションセンタ」、未来の社会イノベーション事業を創生する「基礎研究センタ」の体制で研究開発に取り組んでいる。

 今回の「協創棟」新設は、技術開発を中心とした協創活動を推進することが目的で、顧客のニーズに合わせて迅速なプロトタイプ開発を行える研究設備や、300名規模を収容する国際会議場を設置する。また、顧客と協創し研究開発を行うための専用スペースも設置されるとのこと。

 なお、着工は2017年9月、竣工は2019年3月となる予定で、建物の高さは26.5m(地上4階)。延べ床面積は約1万7000平方メートルになるとしている。