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日立、オープンな協創でイノベーションの創出を図る研究開発拠点「協創の森」を開設
2019年4月11日 14:35
株式会社日立製作所(以下、日立)は11日、オープンな協創により、新たなイノベーション創生を加速するための研究開発拠点として、東京都国分寺市にある中央研究所内に「協創の森」を開設したと発表した。
日立は、SDGsやSociety 5.0の理念のもとに、人々のQoLの向上、社会の持続的発展の実現を目指し、顧客やパートナーとの協創によって社会課題の解決を図る「社会イノベーション事業」を推進している。
そうした中で2015年には、顧客と新たなソリューションを協創する組織として、研究開発グループに「社会イノベーション協創センタ」を設立したほか、「テクノロジーイノベーションセンタ」や「基礎研究センタ」も同時に設立。AI、セキュリティ、ロボット、センシングなどの先端技術開発と、アカデミアとの共同ラボを通じたビジョン提案、社会実証を進めてきたという。
今回はさらに、世界中からより多様なアイデアや知を持ち寄り、オープンな協創によるイノベーションの創出を加速するための研究開発拠点として、国分寺に「協創の森」を開設した。
東京・赤坂に拠点を置いていた「東京社会イノベーション協創センタ」を国分寺に集結させ、以前より国分寺で取り組んできた、深いサイエンスに基づく先端研究と顧客協創とを融合させることにより、革新的なイノベーションの迅速な創生を図るとしている。
なお「協創の森」では、顧客と日立が1対1で行う協創だけではなく、世界中から顧客やパートナーを招き、日立の研究者やデザイナーとオープンな協創を行って、新たなアイデアの創出を目指すとのこと。
また、「協創の森」内に新設した、350名を収容可能な「日立馬場記念ホール」では、SDGsやSociety5.0の実現に向けて社会課題や破壊的技術テーマを深く議論し、問題提起や将来ビジョンの発信を行うとともに、「NEXPERIENCEスペース」において、アイデアソンやハッカソンを通じ、新たなアイデアや解決策を創出するとした。
さらに「プロジェクトスペース」では、日立の先端技術やLumada IoTプラットフォームなどを活用したプロトタイピングと実証を迅速に繰り返すことで、イノベーションの創生を加速したい考え。
日立では、これらを実現するために「協創の森パートナープログラム」を立ち上げ、顧客やパートナーと連携したプロジェクトを開始するとしている。