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日本IBM、「FinTech共通API」を提供し、FinTech企業との接続検証を実施

 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は28日、FinTech関連のサービスを提供する企業向けに、オープンかつ汎用的な「FinTech共通API」を提供し、最初の接続検証を実施したと発表した。

 日本IBMが提供する「FinTech共通API」は、残高照会、入出金明細照会、口座情報照会といったインターフェイスをはじめとし、FinTechサービスと既存のインターネットバンキングをアプリケーション間で接続するAPI群。APIの標準化を推進している「BIAN(Banking Industry Architecture Network)」の方式に基づいており、オープンかつ汎用的なことが特徴。

 セキュリティについては、オープンな認証プロトコル「OAuth」により、利用者のIDやパスワードを銀行が認証した上で、FinTechサービスの利用を許可する仕組みとなっている。FinTech共通APIは、IBMのAPI作成・管理・運用ソフトウェア「IBM API Connect」と「IBM DataPower Gateway」により提供される「OAuth」と連携する。

 日本IBMでは、株式会社オービックビジネスコンサルタント、株式会社Zaim、freee株式会社、マネーツリー株式会社、株式会社マネーフォワードの5社において、FinTech共通APIの接続検証を実施。今回の検証結果を踏まえ、FinTechサービスのさらなる拡大に向け、FinTech企業や銀行との協業を継続して行っていくとしている。