【Interop 2012】A10、IPv6移行ソリューションやDDoS対策機能などをデモ
15日まで開催されていた「Interop Tokyo 2012」のA10ネットワークス(A10)のブースでは、同社のロードバランサー「AX」シリーズを使い、「1Uで100Gbps以上のスループット」をキャッチフレーズにデモ。そのほか、IPv6移行ソリューションやDDoS対策機能などについて展示していた。
ロードバランサーのスループットについては、AX3530 3台をバーチャルシャーシ(aVCS)として束ね、実際にトラフィックをかけて、約300Gbpsをさばいているところを実演した。なお、AX3530は、Best of Show Awardの「パフォーマンスオプティマイゼーション」部門でグランプリを受賞した。
同じラックでは、IPv6移行ソリューション関連で、同時セッション数のデモとして、AX3530 2台によるCGN(Carrier Grade NAT)を実演。億単位のセッションを同時に扱ってみせていた。
また、AX5200-11改を使い、1台で1000テナントまで収容するマルチテナントもデモした。
A10のロードバランサーAX3530やAX5200-11改造版を使い、100Gbps以上のスループットや、CGNの同時セッション数、マルチテナントをデモ。ラックの上と下に、負荷をかけるトラフィックジェネレータ |
デモに使われたAX3530 | AX3530 3台を束ね、実際に約300Gbpsをさばくデモ |
CGNの同時セッション数のデモ | 1000テナントまで収容するマルチテナントのデモ |
なお、ShowNetでも実際に、AX3530が会場にCGN接続を提供している。
AX3530では1つの筐体で、6rd、CGN、DS-Lite、464XLATに対応し、IPv6移行にあたり選べるようになっている。ブースでは、iPadを並べ、それぞれCGN、XLAT64、DS-Liteなどに接続して、どれでも違いなく動画を再生できるところをデモしていた。
さらに、CGN、464XLAT、DS-Liteの処理ログを1画面で表示し、IPアドレスがどのように変換されるかを目に見せていた。なお、A10のIPv6移行デモンストレーションは、Best of Show Awardの「ShowNet デモンストレーション」部門でグランプリを受賞した。
ShowNet NOCで会場にCGN接続を提供するAX3530 | iPadを並べて異なるIPv6移行技術に接続、違いなしに動画を再生 |
CGN、464XLAT、DS-Liteの処理ログを1画面で表示。IPアドレスの変換の様子がわかる | A10ブースでNECアクセステクニカが参考出品していた、464XLATとDS-Liteに対応したアクセスルータ |
そのほか、大規模DDoS攻撃を、ロードバランサーの仮想IPへのアクセスの段階で、専用ハードウェア「FTA-2」で処理するところについてもデモしていた。
大規模DDoS攻撃を専用ハードウェアで処理するデモ |