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「GitHub Universe 2026」開幕、最適モデル自動選択機能「Copilot Fusion」のGAを発表 高速化した新Gitアーキテクチャも来年提供へ
2026年10月29日 14:07
米GitHubは、年次イベント「GitHub Universe 2026」を、10月28日~29日(米国時間)に開催している。場所は、米国サンフランシスコのFort Mason Center for Arts & Culture。
初日のJay Parikh氏(Executive Vice President, CoreAI, Microsoft)による基調講演では、AI関連を中心にいくつかの新機能が発表された。
また、GitHubの根幹であるGitホスティングのインフラに関する増強についてもアナウンスされた。
AIモデルルーティング機能「GitHub Copilot Fusion」が一般提供開始
複数のAIモデルから最適なモデルを自動的に選ぶモデルルーティングの「GitHub Copilot Fusion」が、GA(一般提供開始)となった。9月にリサーチプレビューとして登場した「Project HydraFusion」をベースにした正式サービスだ。
各種GitHub CopilotツールでAIモデルを選ぶ際に、いろいろなモデルと並んで「Copilot Fusion」というモデル名が表示される。仮想的なモデルとなっており、これを選ぶと、実際には複数のモデルから最適なモデルに振り分けられる。これによって、高性能で高価格なモデルと、性能は高くないが低価格なモデルを使い分けて、利用コストを削減しつつ性能を維持できるという。
振り分け方は、単一のモデルに振り分ける「Single」、必要に応じてより強力なモデルにエスカレーションする「Cascade」、あるモデルの作業を別のモデルがレビューする「Critique」の3種類から選べる。
また思考のレベルも、日常的なコーディングに適したモデルを優先する「Fusion Standard」、高性能なモデルを優先する「Fusion High」、最も高性能なモデルを優先する「Fusion Max」の3種類から選べる。
Parikh氏は、Artificial Analysis Coding Agent Indexベンチマークの結果として、Copilot Fusion MaxがClaude Opus 4.4 Maxに迫る性能を出しながら、コストは1タスクで約40%削減されるという数字を紹介した。
なお、Copilot Fusionを使った際のモデル料金が11月まで30%になることも、Parikh氏はアナウンスした。
GitHub Copilotアプリを強化、Copilot ProjectsやCopilot Automationなど
GitHub Copilotアプリ(GitHub Copilotのデスクトップアプリケーション)は、新機能が追加され拡張された。
Parikh氏は「単一の場所から、複数のプロジェクトにまたがるエージェントと協働し、外部ツールを統合して自動化などもできる」と紹介した。
Copilot Projectsは、Copilotに目標を与える機能だ(パブリックプレビュー版)。GitHub Copilotのサイドバーで「Project」の「New project」でプロジェクトを開始し、リポジトリをコンテキストとして追加し、達成したい目標を指定すると、それに必要な数のエージェントを実行する。
外部ツールとして、SlackやFigma、Work IQ、Vercel、Netlifyなどさまざまなアプリケーションやサービスとコネクターを介してつながる。
Copilot Automations機能は、AI搭載のワークフローを作ってリポジトリ内で作業させるものだ。クラウド上で動作する。
さまざまなトリガーから実行し、ツールやプロンプトを呼び出せる。さらに、そのワークフローで使うクレジットの上限も指定できる。
そのほか、セッションの継続性として、同じクラウドセッションを、GitHubアプリや、VSCode、GitHub Copilot CLI、モバイルデバイス、Webなどから追跡できる。
GitHub EnterpriseライセンスでGitHub Copilot全機能にアクセス可能に
セキュリティ分野では、AIを使ってプルリクエストなどのコードを調査する「Copilot Code Review」において、徹底度の選択肢に、一般的な問題に絞った「Lite」、より高い推論モデルを使う「Balanced」に加え、最も深いレベルで調査する「Max」が加わった。
そのほか、企業専用のGitHub環境「GitHub Enterprise」ライセンスで、GitHub Copilotの全機能が使えるようになったことも発表された。追加サブスクリプションは不要だが、AIクレジット料金はかかる。
新しいGitアーキテクチャで秒間7200回の書き込みを実現、来年はじめの提供を予定
最後にParikh氏は、GitHubのインフラについて語った。
まず、2026年に、400万のCPUコア、160PBの高速ストレージ、50Tb/sのネットワーク容量を追加して増強したことを紹介した。
その一方で、GitHubのインフラへの負荷が、この1年ほどで爆発的に増大しているというグラフも見せた。これは、コーディングエージェント時代にはAIが高速にコードをコミットするようになったことによる。それによって、実際にサービスダウンも起きている。
この問題に対して、GitHubのGitアーキテクチャを再構築して大きく進化させることがアナウンスされた。
まず実施した点としては、ボトルネックになっていた物理ホスティングを排除し、過去1年でほぼすべてのリポジトリをAzureに移行した。
さらに、書き込みごとにリポジトリ全体をロックするのではなく、更新されるブランチだけをロックするようにした。これにより、異なるブランチで動作するエージェントが並列に動けるようになり、書き込みスループットが3~4倍になったという。
さらに、上限を超えるために3つの原則を取り入れる。プリミティブを簡略化し、ストレージとコンピュートを分離し、調整を最小限に抑える。
これにより、新しいアーキテクチャでは1つのリポジトリに5000エージェントを向けて秒間7200回のpushを実行するという、現在の180倍のパフォーマンスを実現した。
なお、このベンチマークについては、本物のトラフィックで試すためにOpenClawと協力して試験したとのことだった。
新しいアーキテクチャへの移行時期については、「移行は来年はじめ(early next year)に完了すると予想している」とParikh氏は述べた。























