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リコー、KDDI大阪堺データセンターでAI推論環境の検証を開始

 株式会社リコーは28日、KDDI株式会社が大阪堺データセンターで提供するAI推論環境の活用に先行パートナーとして参画し、国内データセンター上での生成AI活用に関する検証を開始すると発表した。

 検証では、リコーが開発・提供するリーズニングモデルを含むLLMやAIエージェントの構築・運用などの生成AI関連技術と、KDDIのAI推論基盤を組み合わせ、機微情報を取り扱う企業においても活用しやすいソブリンAI基盤の実現可能性を検証する。これにより、企業のAI活用の高度化と社会実装の加速を目指す。

 リコーは、顧客の業務要件やセキュリティ要件、運用方針に応じて、オンプレミス環境、国内データセンター環境、パブリッククラウド環境など、適切なAI基盤の選定・導入を支援していく。生成AIやAIエージェントの導入から実装、運用、定着までを一貫して支援することで、顧客のAI活用の高度化と業務変革を推進する。

 リコーは検証の背景として、生成AIやAIエージェントの普及に伴い、AI処理を支えるGPUインフラへの需要が世界的に拡大していることから、高性能GPUの確保や運用体制の整備が企業共通の課題となっており、AI活用の拡大を支える計算基盤の整備が求められていると説明する。

 また、機微情報を扱う業務を中心に、十分な計算性能の確保に加え、機密データを企業内で管理できる環境や、国内でデータを処理・運用できるソブリンAI基盤へのニーズも高まっている。

 リコーはこれまで、高セキュリティな環境での生成AI活用を支援するため、「RICOH オンプレLLMスターターキット」に代表されるオンプレミス環境向けのソリューション提供や企業向けAIモデルの開発を進めてきた。

 検証では、リコーが保有するLLM技術、生成AIアプリケーション開発基盤、AIエージェント技術などを活用し、国内データセンター環境での実運用を見据えた検証を行う。検証を通じて、企業が自社でGPU環境を保有することなく、国内データセンターを活用しながらAIを導入・運用する新たなモデルの確立を目指す。

 リコーは今後、検証で得られた知見をもとに、国内データセンターを活用した生成AI・AIエージェントの活用モデルの確立を進める。また、パートナー企業との連携を通じて、企業の業務変革を支える安全かつ柔軟なAI活用環境の実現を目指す。