大河原克行のクローズアップ!エンタープライズ

富士通エフサスが非ICT領域を攻める理由とは?~今井社長に新たな事業への挑戦を聞く (Innovation & Future Centerが果たす役割とは)

Innovation & Future Centerが果たす役割とは

 「研修センター」と「フューチャーセンター」を融合した新たなコンセプトの知識創造空間と位置づけている「みなとみらい Innovation & Future Center」は、同社が推進する「Change」を象徴するものだといえよう。

 2013年6月26日に設置したみなとみらい Innovation & Future Centerは、横浜市みなとみらいにあるクイーンズタワーB棟の9階および10階の約3000平方メートルを使用。2つのフロアをあわせて最大500人が、研修やセミナーの受講や、創造的活動などに利用できるようになっている。

みなとみらい Innovation & Future Centerは、みなとみらいのクイーンズタワーB棟の9階および10階にある

 研修センターは、もともと同じ横浜市内にあった同センターを拡張したものともいえ、ビジネスリーダーやプロフェッショナル、サービスマネージャーなどの人材の育成などを随時実施。同社社員のほか、パートナー企業の人材育成にも活用できるようになっている。

 10階フロアに設置した「Mirai Campus」は、最大で170人、150人がそれぞれ収容可能な左右2つの研修ゾーンで構成され、用途にあわせて研修室のレイアウトを柔軟に変化させることができるほか、最新の機材を持ち込んだ専門研修の実施が可能となっている。

10階のMirai Campusの様子
グループごとに課題を解決する研修を実施することも
Mirai Campusでは専門的な研修も実施している
研修の合間にリラックスできるゾーンも用意。畳も敷いてある

 また、9階の「Fureken Lab(ふれけん・ラボ)」では、富士通のICT機器やATM機器などを備え、それぞれのハードウェアの実地型保守教育を実施できるようになっている。「ふれけん」とは、「触れる」や「フレンドリー」の意味を持った「ふれ」と、「研修」、「体験」、「実験」の意味を持った「けん」とを組み合わせた同社固有の呼び名で、20年来運営してきた大型ICT機器保守研修施設「ふれけん」の名を継承したものとなっている。

 Fureken Labでは3つのオープン形式のセミナールームを設置。さらに、9階の「Camping studio」と連結し、サービスや製品の仕様検討や設計段階で、試作品を作成して検証を行う「プロトタイピング」などの作業も行える。

9階のFureken Lab。富士通のICT機器やATM機器などを備え、実地型保守教育を実施する
Fureken Labではオープンスペース型の研修も行える

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