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NTTドコモビジネス、機微なデータや機密性の高いロジックを秘匿したまま処理可能なプラットフォーム「析秘TEE」を提供

 NTTドコモビジネス株式会社(旧社名:NTTコミュニケーションズ株式会社)は30日、ユーザー同士が事前に合意したデータ処理内容に基づく制御とハードウェア暗号化技術(TEE)を用いて、処理対象データおよび処理アルゴリズムを秘匿したままデータを処理可能なデータサンドボックス技術を利用したクラウドサービス「析秘(せきひ)TEE」を31日に提供開始すると発表した。

 析秘TEEは、秘匿性の高い情報の漏えいを心配することなく、企業や業種の垣根を越えて重要なデータやロジックを相互に持ち寄ることを可能にし、複数の事業者間および業界を横断した新たな価値の創出を支援するサービス。

 TEEの活用により、処理対象データおよび処理ロジックを隔離された実行環境で処理できる。隔離実行環境以外ではデータは暗号化され、データを不正に取得されたとしても復号はできない。また、隔離実行環境は外部から不正アクセスできないため、データの漏えいリスクを大幅に低減できる。

 処理対象データの入力からロジック実行結果の出力までのタスクや、承認依頼の通知先の設定などは、平易なGUI操作でワークフローとして作成できる。さらに、処理対象データや処理ロジックの提供者から承認を得ることで、データ処理が実行可能となる。関係者の合意が得られた処理のみ実行できるため、登録されているデータの不正利用を防止できる。この仕組みにより、複数の組織が互いの情報を開示することなく、組織を横断した分析が可能となり、データ利活用の促進が期待されるとしている。

サービスのイメージ図

 サービスの料金(税込)は、従量課金プランが1回につき11万円、月額課金プランが月額110万円。初期費用は両プランとも33万円。

 NTTドコモビジネスでは、ユーザビリティを向上させるとともに、析秘ブランドの他サービスや「SDPF for Healthcare」との連携を深め、顧客の機微な情報の安全な収集・保管・分析を一気通貫で支援するとしている。